本の紹介
経済学者、金子勝先生の新刊『平成経済衰退の本質』(岩波新書)を読了。 「失われた30年」となった平成時代を振り返り、日本経済が衰退していくさまを詳説している。特にアベノミクスに手厳しい。
スタンフォード大学長寿センター客員研究員、増本康平著『老いと記憶』(中公新書)を読了。 高齢者心理学の観点から、老化への誤解と偏見を解く良書!
著者は、家主側の訴訟代理人として2千200件以上の家賃滞納者の明け渡し訴訟手続きを受託してきた賃貸トラブル解決のパイオニア。 本書には、著者が現場に足を運び、賃借人に寄り添ってきたリアルな貧困世界が描かれている。
UR常盤平団地やUR芝園団地、広島市営基町高層アパートや保見団地のほか、パリ市郊外の団地にまで足を運んだ、濃密なルポルタージュ。
これほど選挙情勢を鋭く活写している書籍は他に類がない。参院選挙を前に読まれることを強くおススメしたい1冊。
現在の富士山はかなりの量のマグマをため込んでいる。もしもそれが一気に噴出したら、そのときは貞観噴火や宝永噴火のように甚大な被害をもたらす大噴火になる可能性は否定できないという。
榊淳司先生の10冊目。帯に記されたキャッチコピーは、とても挑発的。「それでもあなたは住みますか?」
米国では不動産業界における創造的破壊(ディスラプション)が進行中……。
元国税調査官の大村大次郎著『税金を払わずに生きてゆく逃税術』を読了。 マンションに係る逃税術についても触れられていたので、メモっておくことにする。
書名から「住所不定」のノウハウ本かと思いきや、いい意味で期待を裏切られた。Ingress落語会を開催したり、メールサーバー落語をやってみたり、物販に力を入れてみたり……。
天災を勘定に入れて日本史を読み直す筆者の精力的な作業によって、災害から命を守る先人の知恵が浮かび上がる。歴史書としてもまた防災書としても読みごたえのある1冊。
不動産ひと筋30年。1万2千人と面談し、成約件数は千件以上という不動産コンサルタント後藤一仁氏の新著。「家を買うなら、70~80m2以上の広さは必要」といった価値観に縛られてはいけないという。
本の帯に記された「不動産は地獄の入り口だ!」とか「あなたの家も、いつか必ず負債となる」は必ずしもオーバーな表現とは言えないかも……。
17年4月に部門横断的に立ち上げられた調査報道チームによる、最初のシリーズ記事「限界都市」が大幅に加筆・修正された良書。不都合な真実が浮き彫りに。
榊淳司先生の9冊目。帯に記されたキャッチコピーは、とても刺激的。「どうすれば マンションの粗大ゴミ化を食い止められるのか」
「日本にはカーストが向いている」とか、「日本はトークンエコノミーの先進国」だとか、「士農工商を復活させよ」といった、独特な発想で日本再興戦略を語る部分は本書を読んでいただくとして―― 住環境に触れた部分もあったので、抜粋しておいた。
ベストセラー『23区格差』の著者池田利道氏の足立区応援本『なぜか惹かれる足立区 - 東京23区「最下位」からの下剋上 』。足立区愛に溢れている……。
「マンション大全」を読めば、他の本を読む必要はないのではないか(というか、むしろいい加減なマンション本もあるので、読まないほうがいいくらいだ)。
不動産プロデューサー牧野知弘著『街間格差-オリンピック後に輝く街、くすむ街』を読了。 不動産価値だとか、リセールバリューとかが気になって仕方がない人におススメしたい1冊。
不動産投資コンサルタント長谷川高著『厳しい時代を生き抜くための逆張り的投資術』廣済堂出版を読了。社畜状態から抜け出したいと願っている人におススメかも。
2018年に読んだマンション関連の本をまとめてみた。 独身のためのマンション本(2冊)。 チョット固めのマンション本(3冊)。 くつろいで読めるマンション本(3冊)。 マンション本ではないが…(7冊)。
中川寛子著『東京格差』ちくま新書(2018/12/6)を読了。 かなりの労作。資産価値を中心にピックアップ。
中国事情に詳しいジャーナリスト中島恵氏の新刊『日本の「中国人」社会』日経プレミアシリーズを読了。 中国人富裕層のマンション選びについて触れているところがあったのでピックアップ。
フリージャーナリスト三宅勝久氏の労作『大東建託の内幕』を読了。 『いい部屋ネット』のテレビCMが醸し出す好印象とは真逆の世界が描かれている。
マンション購入は早いほど得をするらしい。婚活の前に家活を勧める本書は、ベストセラーになった『マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく』の独身購入編みたいな……。
マンション管理組合の関係者にとって、「第3章 100年マンション先進事例に学ぶ」は必読。この章を読むためだけに本書を購入しても損はないだろう。
砂原庸介神戸大学教授の単行本『新築がお好きですか?』ミネルヴァ書房を読了。日本ではなぜ「持家社会」が形成されてきたのか。経済面だけでなく、政治の側面からも解説されている良書。
松竹芸能所属のピン芸人松原タニシ氏がこれまでに住んだ事故物件5件(第1章 僕と事故物件)のほか、知り合いなどから聞いた事故物件(第2章 誰かの事故物件)、著者が実際に確かめに行った「第3章 土地の事故物件」が間取りや地図などと共に紹介されている。
横田空域の返還とまではいかなくても、横田飛行場の軍民共用化が実現すれば、都心の過密エリア上空を飛ぶ必要がなくなるのではないのか? 横田空域の問題について、整理してみた。
『成年後見人制度の闇』 飛鳥新社 (2018/3/9)読了。 介護保険と同じ2000年にスタートした成年後見人制度。高齢者など社会的弱者の生活を手助けにするための制度が、逆に人を苦しめる異常事態になっているらしい。 ところが本書で紹介されているような問題は…