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これからは下町の時代!?『なぜか惹かれる足立区』

ベストセラー『23区格差』の著者池田利道氏の足立区応援本『なぜか惹かれる足立区 - 東京23区「最下位」からの下剋上 』ワニブックス (2018/10/9)を読了。

足立区愛に溢れている……。


もくじ

共助パワーで安心できる下町

共助パワーが期待できるので安心できる下町。安全だが安心できない都心のタワーマンション。これからは下町の時代……。

「安全」を取るか、「安心」を取るか

(前略)長い避難生活も頭に入れた安心を高めるためには、助け合いが最も頼りになる。自助、共助、公助のどれが一番大切かと聞かれれば、答えは間違いなく共助だ。自助や公助には限りがあるが、共助には無限の広がりがある。下町の本家ともいうべき台東、江東、墨田、荒川などの各区と同じように、東部3区にも下町的な人々のつながりが強く残り、いざというときの共助パワーが期待できる申し分のない舞台が備わっている。(中略)
 安全か安心か。都心のタワーマンションは、この問題を考えていくうえでの格好の例題となる。建物自体は、最新の耐震技術が駆使されているから、安全性はきわめて高い。しかし、停電でエレベーターが停まり、断水で水が出なくなったら、タワーマンションで生活を続けていくことは、物理的に不可能となってしまう。(以下略)

(P76-77/第1章 東京は今日も「西高東低」)

※神戸市が昨年12月14日に公開した「神戸市におけるタワーマンションのあり方に関する課題と対応策(報告書)」でも、タワマンの「持続可能性の確保」の課題の一つとして、「災害への対応」が掲げられている。

「給食のおいしさ日本一」を誇る足立区

「給食のおいしさ日本一」を誇る足立区は異色の存在。

子育て環境を磨き直せ!

 子育て支援でも足立独自の取り組みが目を引く。
 ネット探索をしていると、子育て支援に対する世間の興味は、「どこに住めばいくらお得」という、経済的な支援に集まっているようだ。貰えないよりは貰えるに越したことはないが、ちょっと違うんじゃないかという気もしてくる。
 「給食のおいしさ日本一」を誇り、給食レシピ本が人気を呼ぶ足立区の子育て環境向上策は、そんな流れと比べると少し異色の存在である。(以下略)

(P157/第3章 足立に異変が始まった)

※池田利道氏とは真逆のスタンスなのが沖有人氏。子どもの学校と資産性の高いマンション選びに関心の高い人は、「年収上位小学校を詳説!『マンションは学区で選びなさい』」を参照。

子育て世代にも暮らしやすいまち

高齢者が暮らしやすいような地域の絆にあふれるまちは、30代の子育て世代にも暮らしやすいまちだという。

突破口を開く「終の住家」作戦

(前略)住宅を購入すれば40年、50年と住み続ける。子育てらしい子育てはせいぜい10年か15年で終わってしまう。だから、もっと長い目でみる必要があるといったところで、いま頭の中が子育てでハチ切れそうになっている人に、そんな理屈は通じない。おまけに、家賃が安い足立より、もっと家賃が高い物件を売った方が儲けが大きくなる不動産業者は、「安いだけの足立より、こんなお買い得の物件がありますよ」とささやきかける。かくして、足立に住むという選択肢はますます可能性をなくしていく。(中略)
 実は、高齢者が暮らしやすいような地域の絆にあふれるまちは、30代の子育て世代にも暮らしやすいまちとなる。親が足立に住むようになり、身近に足立のまちを知れば、いまは頭から「パス」と拒否している若い人たちも、「結構いいまちなんだね」と改めて足立を見直し、足立への一方的な敬遠が間違っていたことに気づくだろう。(以下略)

(P183-185/終章 足立に住むという選択肢)

※絆に溢れる街も素敵だが、図書館(知力の維持)や運動環境(体力の維持)に恵まれた立地であることもマンション選びの重要なポイントだと思う。

詳しくは「マンション選びで念頭にない!? お得な3つの条件」参照。

本書の構成

5章構成。全191頁。

序章 「作られた」足立像
第1章 東京は今日も「西高東低」
第2章 足立を取りまく光と影
第3章 足立に異変が始まった
終章 足立に住むという選択肢

なぜか惹かれる足立区

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