2022年4月から2つのマンション管理制度が始まった。
地方自治体による「管理計画認定制度」と一般社団法人マンション管理業協会による「マンション管理適正評価制度」である。
どちらの制度が優れているのかはともかく、どちらの制度に人気があるのか、登録状況を可視化してみよう。
※投稿23年7月6日(更新24年12月5日)
管理計画認定制度(地方自治体)
22年4月に制度がスタートしてから登録件数が増えはじめるのに1年近く時間を要したのは、管理組合総会での承認に時間を要したことと、認定を担う自治体で準備期間を要した結果であろう。
23区と神奈川県内の認定件数は23年7月以降、急増。23区は24年8月に神奈川県を抜き去ったあとも続伸。
公益財団法人マンション管理センター「管理計画認定マンション一覧」に掲載されたデータを元に作成。同データは「希望制」なので100%掲載されているとは限らない。
マンション管理適正評価制度(マンション管理業協会)
登録料無償期間の終了(23年3月31日)によって登録件数の増加速度が低下したが、23年8月以降再び加速。24年度に入って若干減速。
マンション管理業協会「マンション管理適正評価サイト」に掲載されたデータを元に作成。
1都3県別に、新規登録物件(前月に対する当月の増加分)に対して、☆数の平均値を算出し、可視化した(次図)。
各都県とも、概ね☆4に収束しつつある。
(同上)
※千葉県は23年10月5日時点で、評価の低い物件が多かったため(☆5×6件、☆4×6件、☆3×10件、☆2×13件)、平均☆数は3.1まで低下。
【参考】2つの制度の比較
2つの制度の違いを次表に示す。
国交省「マンションの管理認定制度及び各評価サービス(概要)について」(←リンク切れ)を元に加筆・修正した。
あわせて読みたい