住宅アドバイザー三井健太著『マンション大全』朝日新聞出版 （2019/1/18）を読了。
三井健太氏といえば、分譲マンション大手で開発から設計・企画・営業に至るまですべての実務を経験されたマンション業界の生き字引。
退職後は、住宅アドバイザーとして、相談者から依頼された検討中のマンションを調査し、毎月80件前後もの「評価レポート」を作成されている。そのレポートも、コピペではなく、都度作り込んで50ページにも及ぶというから、なんとも商売っ気のない職人堅気な人である。
スムログのブロガーの一員であることから、何度か飲み会でご一緒させていただいたことがある。その温厚で実直な人柄から発せられる経験談には学びが多い。そんな三井氏が「マンション大全」を上梓されたので、さっそく読んでみた。
ブログの記事と同様、豊富な実務経験に裏打ちされた、とても中身の濃い内容であった。「大全」という書名が表しているとおり、本書はマンション選びのために必要十分な情報が網羅されている。
あまた出版されているマンション本はあるが、この「マンション大全」を読めば、他の本を読む必要はないのではないか（というか、むしろいい加減なマンション本もあるので、読まないほうがいいくらいだ）。
本書を読まずして、マンションを買ってはいけない。モデルルームにも出掛けるべきではない。一生の買い物なのだから、1,944円（税込み）をケチってはいけない。
※三井氏からは一銭ももらっていない。念のため。
本書の構成
7章構成。全326頁。
第１章 選手村マンションの価格に思う
第２章 東京オリンピック後のマンション価格
第３章 マイホームが持つ居住性と資産性
第４章 新築マンション価格の成り立ちと変動要因
第５章 中古マンション価格の成り立ちと変動要因
第６章 絶対に後悔しない中古マンションの選び方
第７章 マンション購入でやってはいけないこと
