2018年に読んだマンション関連の本をまとめてみた。
独身のためのマンション本(2冊)
- 沖 有人著『独身こそ自宅マンションを買いなさい』朝日新聞出版(2018/9/20)
マンション購入は早いほど得をするという。婚活の前に家活を勧める本書は、ベストセラーになった『マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく』の独身購入編みたいな……。
⇒関連記事「『独身こそ自宅マンションを買いなさい』朝日新聞出版」 -
櫻井幸雄著『買って得する都心の1LDK 借りるのは「負け組」』毎日新聞出版 (2017/7/26)
マンションを購入するか否か悩んでいる独身者にとって、背中を一押してくれる1冊!?
⇒関連記事「独身者の背中を一押し!?『買って得する都心の1LDK』毎日新聞出版」
チョット固めのマンション本(3冊)
- 砂原庸介神戸大学教授の単行本『新築がお好きですか?』ミネルヴァ書房(2018/7/17)
タイトルは柔らかいが、中身は固い。日本ではなぜ「持家社会」が形成されてきたのか。経済面だけでなく、政治の側面からも分かりやすく解説されている良書。
⇒関連記事「『新築がお好きですか?』ミネルヴァ書房」 - 長嶋修著『5年後に笑う不動産 マンションは足立区に買いなさい! 』ビジネス社 (2017/8/25)
第2章で、「立地適正化計画」に触れられている。一般の人には馴染みのない言葉かもしれないが、郊外でマンション・戸建てを求めようとしている人にとって重要なキーワードだ。
⇒関連記事「立地適正化計画の区域外は暴落!?『5年後に笑う不動産』」 - 長嶋修著『100年マンション 資産になる住まいの育てかた』日経プレミアシリーズ(2018/9/11)
2031年までの未来年表(第1章 マンションの未来年表を書く)や管理組合の運営(第3章 100年マンション 先進事例に学ぶ)、マンション危機管理の処方箋(第4章 ずっと資産になるマンションを創るために必要な16の提言)など、他のマンション本には見られない情報が満載。
⇒関連記事「『100年マンション 資産になる住まいの育てかた』日経プレミアシリーズ」
くつろいで読めるマンション本(3冊)
- フリージャーナリスト三宅勝久著『大東建託の内幕』同時代社 (2018/6/18)
『いい部屋ネット』(桜井日奈子)のテレビCMが醸し出す好印象とは真逆の世界が描かれている。
⇒関連記事「『大東建託の内幕』半年間契約が取れなければクビ」 - 『千里眼』や『催眠』シリーズなどのミリオンセラー作家、松岡圭祐の書下ろし『瑕疵借り』講談社文庫 (2018/5/15)
⇒関連記事「社会派賃貸ミステリー小説!?『瑕疵借り』」 - 松原タニシ著『事故物件怪談 恐い間取り』二見書房 (2018/6/26)
「事故物件住みます芸人」を売りにしている松竹芸能所属のピン芸人が書いた本。
⇒関連記事「事故物件住みます芸人が書いた!『事故物件怪談 恐い間取り』」
マンション本ではないが…(7冊)
マンション本ではないが、マンションに触れている部分があったのでご紹介。
- 産経新聞社論説委員の河合雅司著『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』講談社現代新書(2017/6/14)
2033年、いまから15年後には、全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる。
⇒関連記事「『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』」 - 小泉今日子著『黄色いマンション 黒い猫』スイッチパブリッシング (2016/4/15)
キョンキョンが20歳の頃に住んでいた原宿の黄色いマンションでの出来事が描かれている。第33回 講談社エッセイ賞受賞。
⇒関連記事「小泉今日子『黄色いマンション 黒い猫』」 - 100億円近くの資産を保有する個人投資家、玉川陽介著『常勝投資家が予測する日本の未来』光文社新書 (2018/2/15)
第1章(金融経済のゆくえ)に、マンション関連の未来が描かれている。
⇒関連記事「『常勝投資家が予測する日本の未来』経済移民がマンション価格を押し上げる」 - 元経産官僚 岸博幸著『オリンピック恐慌』幻冬舎新書 (18/1/30)
「ダメ首長のいる地域に住むリスク」や「『一生賃貸で過ごす方が賢い』は本当か」など。
⇒関連記事「残された時間は2年!『オリンピック恐慌』」 - ”定年本作家” 勢古浩爾著『定年バカ』SB新書(2017/11/7)
「住宅ローンの繰り上げ返済は大切」という。
⇒関連記事「住宅ローンの繰り上げ返済は大切!『定年バカ』」 - 中国事情に詳しいジャーナリスト中島恵著『日本の「中国人」社会』日経プレミアシリーズ(2018/12/11)
「第1章 なぜ、この街にばかり集まるのか」で、中国人富裕層のマンション選びに触れている。
⇒関連記事「『日本の「中国人」社会』富裕層のマンション選び」 - 30年以上住まいの雑誌編集に携わってきた中川寛子著『東京格差 ─浮かぶ街・沈む街』ちくま新書(2018/12/6)
かなりの労作。「第3部 未来:再生と消滅の時代」に資産価値への言及あり。
⇒関連記事「『東京格差』資産価値競争では負け組になる!?」
それでは皆さま、良いお年を!