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【データで見る】外国人が多い街「川口市」

移民の受け入れに厳しい日本で、外国人が増加している。川口市には日本最大のクルド人コミュニティー(2千人以上)があるという。

外国人が多い街、埼玉県の南東部に位置する川口市の外国人人口を可視化してみた。

※投稿23年5月11日(更新24年5月3日)


もくじ

川口市 日本一外国人が多い街(朝日新聞GLOBE+)

※23年6月末時点では外国人が多いのは新宿区、江戸川区、川口市の順(在留外国人統計より)。

朝日新聞には月2回(第1日曜、第3日曜)、国際ニュース専門メディアGLOBE+が折り込まれてくる。23年5月6日の特集は川口市。「日本一外国人が多い街」として3面にわたって紹介されている(写真)。

メディアでときおり報じられている中国人のコミュニティーの話かと思ったら、それだけではなかった。川口市には日本最大のクルド人コミュニティー(2千人以上)もあるという。

川口市 日本一外国人が多い街(朝日新聞GLOBE+)
(朝日新聞GLOBE+ 23年5月6日)

クルドの人たちはいかにして川口へ

(前略)いまや首都圏のビルや家屋の解体作業に、クルド人の人たちは欠かせない存在になっている。川口などでクルドの人たちが経営あるいは働く解体業者はおよそ170杜あるという。

(中略)
日本クルド文化協会事務局長のワッカス・チョーラク(41)によると、クルドの人たちは1990年代に川口周辺に住み始めた。たまたま市内に住んでいたイラン人を頼ってコミュニティーが広がったといい、現在では2000人以上とも言われる。

(中略)
チョーラクによるとクルド人の同胞の多くは、難民申請をしても却下され。半数近くが、一時的に身柄の拘束を解かれた「仮放免」の状況におかれている。仕事をすることは認められず、病気やけがをしても健康保険証もない。(以下略)

(朝日新聞GLOBE+ 23年5月7日)

役所の公開データを元に、川口市の外国人人口を可視化してみよう。

在留外国人総数の推移(全国上位20市区町)

出入国在留管理庁が半期ごとに公開している在留外国人統計(旧登録外国人統計)には、「在留外国人総数上位100市区町」が掲載されている。

そこで、2012年以降の上位20市区町の在留外国人総数の推移を次図に示す。

断トツ1位をキープしていた新宿区は、コロナを境に大きく減少し、20年6月末に川口市に逆転された。川口市は22年12月末に新宿区に再度逆転され、23年6月末には江戸川区にも抜かれた。

3万人を超える在留外国人がいる自治体ランキングは次の通り(23年6月末)。

  • 1位:新宿区(42,355人)
  • 2位:江戸川区(41,554人)
  • 3位:川口市(41,471人)
  • 4位:足立区(38,247人)
  • 5位:江東区(36,535人)
  • 6位:豊島区(31,033人)
  • 7位:板橋区(30,722人)

在留外国人総数の推移(上位20市区町)

 

ちなみに、在留外国人総数上位100自治体のうち人口密度上位20市区町の推移は次図。

大阪市生野区が3,373人/km2でダントツ。川口市は669人/km2で29位。

   在留外国人人口密度の推移 (在留外国人総数上位100のうち人口密度上位20)

川口市の外国人人口を可視化

国籍別の人口推移:中国人がダントツ

川口市の国籍別の人口推移を次図に示す。

国籍別・在留外国人数の推移(埼玉県川口市)

中国人がダントツで、2万人を超えている。

以下、23年6月末現在。

  • 1位:中国(23,637人)
  • 2位:その他(4,469人)
  • 3位:ベトナム(4,451人)
  • 4位:フィリピン(2,805人)
  • 5位:韓国(2,699人)

  • 6位:ネパール(1248人)
  • 7位:インドネシア(628人)
  • 8位:ミャンマー(563人)
  • 9位:台湾(518人)
  • 10位:ブラジル(279人)
  • 11位:米国(174人)

クルド人の難民の国籍は、トルコやイラク、イランやシリアなど、出身国の国籍になるはずだが、それらの国籍の人口は「その他(4,469人)」に含まれていて、内訳は分からない。

町丁字別の外国人人口の推移:芝園町がダントツ

次に、川口市がHPで公表している町丁字別の外国人人口(住民基本台帳ベース)の推移を次図に示す。

川口市の外国人人口の推移(町丁字別TOP10)

芝園町がダントツ。

1千人を超えているのは次の町丁(24年1月1日現在)。

  • 1位:芝園町(2,680人)
  • 2位:並木3丁目(1,588人)
  • 3位:西川口1丁目(1,489人)
  • 4位:並木2丁目(1,346人)

ちなみに、町丁字別の外国人比率が2割を超えているのは次の10の町丁。

  • 1位:芝園町(57.7%)
  • 2位:西川口1丁目(36.4%)
  • 3位:並木3丁目(31.6%)
  • 4位:西川口3丁目(28.2%)
  • 5位:並木2丁目(24.5%)
  • 6位:並木4丁目(22.7%)
  • 7位:西川口4丁目(22.4%)
  • 8位:西青木2丁目(22.1%)
  • 9位:西川口2丁目(21.3%)
  • 10位:西川口6丁目(21.0%)

これら10町丁の外国人比率の推移を次図に示す。

川口市の外国人人口割合の推移(町丁字別TOP10)

外国人人口の推移、3つのパターン

外国人が1千人を超えている4町丁につき、さらに深掘りすべく、日本人・外国人人口と外国人の割合を可視化・分析する。

(1)日本人⇒外国人の入れ替えが進む

芝園町では、総人口は約5千人を維持したまで、日本人が減少したぶん外国人が増加している(次図)。

芝園町は大規模なUR賃貸が占めている地区だ。日本人が退去したあとに外国人(その多くは中国人)が転入してきているということなのであろう。

芝園町の人口推移

(2)外国人だけが増加する

日本人人口の増減は少なく、外国人人口だけが増加しているのは並木3丁目、西川口1丁目(次図、次々図)。

並木3丁目の人口推移

西川口1丁目の人口推移

(3)日本人・外国人ともに増加

日本人・外国人人口ともに増加しているのは並木2丁目(次図)。

並木2丁目の人口推移

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