不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


羽田新ルート|22年第4回定例会(都・区議会まとめ)

22年第4回定例会本会議(11月・12月)の代表・一般質問において、羽田新ルート問題はどのくらい取り上げられたのか?

これまでブログ記事に投稿してきた都議会・各区議会の質疑応答をもとに整理しておいた。

※羽田新ルートが通過する13区の区議会と都議会を対象とした。


もくじ

羽田新ルートの質疑があった5区議会

※以下、敬称略

港区議会(自民1、みなと1、共産1)
  • 鵜飼(自民):地方空港の積極的活用を国に要請をしていただきたい
  • 区長:地方空港の更なる活用を強く求めてまいります

  • 清家(みなと):住民説明会、どのように開催を促す?
  • 区長:引き続き住民説明会の早期の開催を強く求めてまいります

  • 福島(共産):行政、議会、請願者が一緒に国土交通省に住民説明会の開催を要請すること
  • 区長:引き続き国に対し、住民説明会の早期開催を求める

⇒詳しくは、港区議会「22年第4回定例会」質疑応答

品川区議会(イノベ1、共産1、ネット1)
  • 松永(イノベ):区民投票条例の制定と区民投票の実施が必要
  • 区長:賛成か反対かという議論ではなく…

  • 奥野(共産):全区民アンケートは、いつどのような中身で行うのか?
  • 部長:今後、検討を進め、早期実施に努めてまいります

  • 田中(ネット):全区民アンケート、内容検討きちんと示してほしい
  • 部長:なるべく早く、実施時期については公表をしていく

⇒詳しくは、森沢品川区長、最初だけ登壇、あとは部下に丸投げ「小池都知事方式」!?

渋谷区議会(立憲1、れいわ1)
  • 吉田(立憲):落下物の直撃に対する区民の恐怖と懸念
  • 区長:必要に応じて(国に)求めていきます

  • 堀切(れいわ):抜本的な対応を図り、区民の生活と安全を守るべき
  • 区長:必要に応じて国に対して求めていきます

⇒詳しくは、渋谷区議会「22年第4回定例会」質疑応答

豊島区議会(共産1)
  • 清水(共産):区は新ルートの撤回を国に求めるべき
  • 副区長:現時点で国に対して羽田空港新ルートの撤回を求める考えはございません

⇒詳しくは、豊島区議会「22年第4回定例会」質疑応答 

江戸川区議会(共産1)
  • 大橋(共産):技術的方策検討会、荒川沿い離陸便ルート検討するように国に求めてほしい
  • 区長:国の取組を注視、必要があれば国に声を上げてまいります

⇒詳しくは、江戸川区議会「22年第4回定例会」聞く耳を持たない区長とドヤ顔部長 

羽田新ルートの質疑が無かった都議会と8区議会

羽田新ルートが通過するのに、本会議の代表質問・一般質問で羽田新ルートの問題が取り上げられていなかったのは都議会と8つの区(新宿、江東、目黒、大田、中野、北、板橋、練馬)。

都議さん、8つの区議さん仕事してますか?

「委員会で議論しているよ」と反論が聞こえてきそうだが、委員会の議論など区民には届かない。

※詳しくは、「羽田新ルート|一般質問以外の舞台での議論は存在していないも同じ」参照。

22年第4回定例会本会議の代表・一般質問

雑感

羽田新ルートを取り上げた議員数の推移

23区のうち羽田新ルートが通過するのは13の区。この13区につき、19年第1回定例会以降の本会議代表・一般質問で羽田新ルートを取り上げた人数の内訳を次表に示す。

渋谷・港・品川区議会の人数の多さが際立つが、今回羽田新ルート問題を取り上げたのは港区議会と品川区議会だけ。

一方、羽田新ルートを推進している小池都知事のチルドレンである都民ファースト議員に支配されている都議会はヒドイ。少なくとも羽田新ルート下の住民の代表とはいえない。

羽田新ルートに係る定例会の本会議代表・一般質問人数 (都と13区議会の内訳)

質疑応答文字数(≒質疑応答時間)の推移

当初、羽田新ルート問題を盛んに取り上げていた港・品川・渋谷区議会のうち、港・渋谷区議会ではやや勢いがなくなってきた。このことは質疑応答を書き起こした文字数(≒質疑応答時間)から読み取ることができる(次図)。

さらに言えば、20年3月から羽田新ルートの本格運用が開始されて以降、都議会と羽田新ルートが通過する13の区議会の定例会本会議では、羽田新ルートに係る文字数(≒質疑応答時間)に減少傾向が見られる。

羽田新ルートに係る本会議定例会の 代表・一般質問の質疑応答文字数推移(都・13区)

あわせて読みたい(過去の定例会まとめ)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.