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羽田新ルート|豊島区議会「22年第4回定例会」質疑応答

豊島区議会の「22年第4回定例会」本会議一般質問(11月22日)で、羽田新ルートに関して、清水みちこ議員(共産党)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千600文字)しておいた。

※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

清水みちこ議員(共産)

清水みちこ議員(共産)

清水みちこ議員(共産党、区議2期、愛知県女子短大卒、56歳)

「その他」として、豊島区上空を低空飛行する羽田空港新ルートについて質問いたします。

国や東京都が、日本の経済と社会を維持発展させていくため羽田空港の国際線増便が必要として、住民の反対を押し切って、羽田新ルートが2020年3月から運航開始となりました。


身近な地域では「南風の好天時と言っていたのに、雨でも曇りでも飛んでくる飛行機に、約束が違う」と怒りの声が上がっています。

国土交通省は2020年以降、新ルートの固定化回避の技術的方策についての検討会を5回開いています。しかし、これは新ルートのための現在の滑走路の使い方を前提としたもので、新ルートの騒音や落下物、墜落など、住民の不安や危惧に答えるものではありません。


8月25日私は、日本共産党山添拓・吉良佳子両参議院議員が行った、羽田空港新ルートの固定化回避の検討状況について国土交通省からの聞き取り調査に参加いたしました。

国の担当者は、羽田空港への進入コースの検討状況を説明し、「風向き、風速や飛行機からの視認状況を加味したシミュレーターで、この方法が飛行可能だと確認した」としましたが、山添・吉良両氏らが「どのようなルートか示すべきだ」と追求しても、「ルートは確定案ではない。来年予定の第6回検討会で検証結果を示す」と繰り返し、開示を拒否しました。

国が検討、検討と繰り返し、固定化回避ルートを示さないでいる間、新ルートを続けているのですから、事実上固定化しているようなものだと私は思います。

問1:固定化回避の技術的方策の検討会の経過や説明、区としてどう評価?

そこで質問します。国土交通省が行っている固定化回避の技術的方策の検討会の経過や説明について、区としてどう評価しているのですか。答弁ください。

問2:区は新ルートの撤回を国に求めるべき

飛行ルートは多少の変更があっても、結局は品川区や大田区上空を飛ぶルートとなります。
豊島区上空でなくとも、他区の上空を飛べば、その住民が苦しむことに変わりはありません。この問題を解決するには、元の「海から入って海へ出るルート」に戻すしかないのです。だからこそ区は新ルートの撤回を国に求めるべきです。いかがですか。答弁ください。

高際めぐみ副区長

高際めぐみ副区長
高際めぐみ副区長(95年4月東京都入庁、元東京都政策企画局秘書事務担当部長、56歳)

答1:区としても理解するところであります

次に、「その他」のご質問のうち、まず国土交通省が行っている固定化回避の技術的方策の検討会の経過や説明に対する区の評価についてのご質問にお答えいたします。

まず、令和2年6月に開始された固定化回避検討会の経過につきましては、第1回からの固定化回避、騒音軽減等の観点からの議論を踏まえ、昨年8月の第4回検討会において、2つの新たな飛行方式が選定されております。

その後本年8月の第5回検討会においては、2つのうちの一つの飛行方式について、様々な環境条件下で技術的に飛行可能であることが確認されるなど、段階を踏んで検討が進められているものと認識をしております

こうした検討会の検討状況につきましては、国土交通省のホームページで公開されております。


今後の検討課題につきましても、国が作成している全戸配布のポスティング・チラシにおいて、来年夏から秋頃に開催予定の第6回検討会では、もう一つの飛行方式が技術的に可能か、また羽田空港の実際の運営に必要とされる並行する2本の滑走路の同時運用を見据えた安全評価や運用ルールの基準作成などの作業を実施した上で報告を行う旨が示されております。


なお、新たな飛行方式に関する検討は、安全性に関わるものであり、慎重を期すべきものであることから、現時点ではまだ詳細に示すことができないという国の状況については、区としても理解するところであります。

答2:現時点で国に対して羽田空港新ルートの撤回を求める考えはございません

次に、羽田空港新ルートの撤回を国に求めることについてのご質問にお答えをいたします。

羽田空港の機能強化については、これまでもご答弁している通り、東京の国際競争力を高めるとともに、多くの観光客の誘致、都民の利便性を向上する上で必要と考えております。


また、先ほどご答弁した通り、固定化回避検討会において新たな飛行方式が鋭意検討されているものと認識しておりますので、現時点で国に対して羽田空港新ルートの撤回を求める考えはございません。私からの答弁は以上でございます。

雑感

今回の定例会一般質問では、登壇した10名の区議のうち羽田新ルート問題を取り上げたのは清水みちこ議員(共産)だけ。

ただ、事前にHPに公開されていた「発言通告」では、羽田新ルートの文字がなかったので、当日聴講した方から情報をもらうまでは気が付かなかった(実際には「3.その他」のかなで羽田新ルートが取り上げられていた)。

発言通告

豊島区内では羽田新ルートの影響を受ける可能性のある区民は4万人(全区民の15%)もいるのに、区議会議員の羽田新ルート問題への関心はすこぶる低い。

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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