不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


羽田新ルート|森沢品川区長、最初だけ登壇、あとは部下に丸投げ「小池都知事方式」!?

品川区議会の「22年第4回定例会」本会議一般質問(12月20日)で、羽田新ルートに関して3人の質疑応答があった。

フォロアーさんが記録した議会中継もとに、全文テキスト化(約9千文字)しておいた。

※品川区議会の動画が公開されるのは「会議終了後概ね1週間」と遅いうえに、YouTubeと違って倍速機能がないなど使い勝手がすこぶる悪いので助かる。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

※答弁は都市環境部長


森澤恭子品川区長(所信表明)

森沢区長
森澤恭子品川区長(無所属、1期、元日テレ報道記者、慶應政治学科卒、44歳)

(所信表明)
羽田新飛行ルートについては、全区民アンケートを実施し、その声をもとに固定化回避を国へ要望してまいります。

区民アンケートによって、各地域の生活実感としての影響や意見等を詳細に把握し、そのデータを持って固定化回避の早期実現を含む具体的な解決策を国に働きかけてまいります。

松永よしひろ(イノベ)

松永よしひろ(イノベ)
松永吉洋区議(イノベーションしながわ(立憲民主党)、区議3期、元ビッグカメラ勤務、福岡大学修士、41歳)

松永:区民投票条例の制定と区民投票の実施が必要

最後に羽田新ルートについて伺います。
羽田新ルートに関しては、以前のように海上ルートに戻し、全面的な見直しを求めてまいりました。

騒音問題、落下物発生の危険性、大気汚染といった問題点については、これまで議会でも議論してきたところです。

国土交通省は8月に、羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会という第5回会合が開催されたと聞いております。こうした会合は令和2年6月から行われており、様々な議論がされてきたと思います。私は品川区の上空を飛ぶルートの固定化を恐れております。


そこで、羽田問題議員連盟品川という議員連盟の一員として、この問題について指摘してまいりました。そして、何より問題なのは、区民の声をくみ取りこれを国に対して訴えていく体制が十分でないことです。

現に先日の建設委員会で請願書が提出され、その中には100人以上、約過半数の町会・自治会長の皆様が品川区の上空を飛ぶことに対し反対の署名をされております。私どもとしてはこの問題に対する区民の安全・安心を守ることが区議会であり、そして区として行うべきであると考えております。

この問題について区のお考えを改めてお伺いいたします。


では、なぜここまで反対をしているのかと言いますと、よくたとえ話で「飛行機事故より交通事故の方が多い」と言われる方がおられますが、確かにおっしゃる通りです。しかし、万が一都心に何かのトラブルで墜落事故や落下物事故があった場合どうでしょうか。被害が甚大ではないことは皆さんもご承知の通りです。また、その責任についてはどうなるのでしょうか。


そして、もう一つが進入角度の問題です。
この羽田空港の着陸は世界一難しいと言われております。その原因が通常3度の降下角ではなく3.45度であり、コックピットからは見え方が大きく異なり、その角度は世界では例のない角度だと言われております。こうした問題も含め、被害を出さないためにも、すぐにでも海上ルートへ戻すべきだと考えます。


私はこの問題の重要性と区民の関心の高さを考えれば、この問題について品川区として、特別な体制を取り、区一丸となって対応すべきことである、そして、体制を作るためには特別な条例を作っていくべきではないかと考えております。

そこで、改めて伺いますが、ぜひ区民投票条例の制定と区民投票の実施が必要であると考えますが、区の見解をお知らせください。以上で一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

森沢:賛成か反対かという議論ではなく…

私からは羽田新ルートについてお答えをいたします。

はじめに、区民の安全安心を守ることについてですが、区はこれまで、区民の不安の払拭に向け、国に対し、落下物対策や騒音環境の軽減に向けたさらなる取り組みと区民への丁寧な説明を求めてまいりました。また、新ルートを固定化することがないよう取り組むことを強く求め、現在国により検討が行われているところです。


次に、区民投票条例に対する区の考えにつきましては、羽田新飛行ルートに関する過去の経緯を紐解いても、賛成か反対かという議論ではなく、地域性などを含めた個別事情をきめ細やかに把握し解決策を考えていく姿勢が重要と考えています。

今後、区民一人ひとりを対象としたアンケートを早期に実施することで、各地域における具体的な生活実感としての影響や区民の皆様の声、意見などを詳細に把握、分析します。

それらを私が責任をもって国に届けるとともに、都や関係自治体とも連携しながら、固定化回避の早期実現を含む具体的な解決策を国に働きかけてまいります。

松永:区民アンケート、どういった内容なのか?

先ほど森沢区長からご答弁ありましたが、区民アンケートについてなんですけど、まだちょっとどういった内容なのか、もし分かれば、決めてあれば教えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。以上です。

森沢:早期に実現できるように、検討を加速させていきたい

区民アンケートにつきましてですが、早期に実現できるように、今後、質問内容等も含めて検討を加速させていきたいと思っております。


奥野晋治(共産)

奥野晋治(共産)
奥野晋治 議員(共産党、区議2期、東大法卒、塾講師・家庭教師、66歳)

奥野:全区民アンケートは、いつどのような中身で行うのか?

「羽田新ルート撤回こそ区民の願い、区長は国に撤回を求めよ」です。

羽田新ルートが強行されて2年半が経ちますが、多くの区民から反対や撤回を求める声が広がり続け、先日の議会では羽田新ルート運用停止を求める請願に区内の町会長の過半数が署名し提出されました。しかし、森沢区長は区長選挙で羽田新ルートについて反対や撤回という発言はしいていません。


区長は固定化回避の早期実現と言いますが、国の言う固定化回避はごまかしであり、新ルートで使う滑走路を変えない限り、品川の上空は必ず飛ぶのが羽田新ルートです。森沢区長が言う固定化回避の早期実現を含む解決策とは何か伺います。それは品川上空を飛ばさせないということなのか、伺います。


区長の選挙政策では、全区民アンケートを実施し、地域ごとの影響やニーズを的確に把握、としています。全区民アンケートは、いつどのような中身で行うのか、伺います。これまで共産党としても、区民への実態調査、影響調査を求めてきました。

1977年に区が実施した調査のように、騒音が日常生活にどのような被害を与えているか、また身体への影響、子供・乳幼児への影響や賛否を表明できるようにするべきです。アンケートは賛否を取ることと共に、航空機の低空飛行によって区民が受けている被害実態が分かるものにしていただきたい。いかがでしょうか。


品川上空を飛ぶ以上、騒音も大気汚染も落下物事故も墜落事故もゼロにできません。区民の命と暮らし、安心・安全を守るための解決策は区長が国に撤回を求めることです。いかがでしょうか。

部長:今後、検討を進め、早期実施に努めてまいります

都市環境部長

私からは羽田新ルートについてお答えいたします。

はじめに、固定化回避の早期実現を含む解決策についてですが、国の固定化回避の取り組みは、現在の新ルートを将来にわたり固定せず、現状から可能な限り環境影響の軽減につながるルートの見直しができないか現在検討が行われておりますが、まだ具体的な内容は示されておりません。


今後、区民一人ひとりを対象としたアンケートを実施することで、各地域における具体的な生活実感としての影響や区民の皆様の声、ご意見などを詳細に把握、分析し、その結果を踏まえ、都や関係自治体とも連携しながら、固定化回避の早期実現を含む具体的な解決策を国に働きかけてまいります。

アンケートの対象や内容、実施方法については、今後、検討を進め、早期実施に努めてまいります。

奥野:(羽田新ルートの撤回を求めなかった)前区政を継承?

それから羽田です。アンケートでは賛否を聞くのか、これを伺います。


それから、区民は区長自身が反対表明し、撤回を(国に)求めることを望んでおります。ところが、濱野の前区長は撤回を決して求めませんでした。森沢区長も反対をしないのか。この点も前区政を継承するのか、これを伺います。

部長:固定化回避の取り組み、注視していく必要があります

私からは、羽田新ルートの再質問にお答えいたします。

アンケートで賛否を問うこと、また新ルート撤回ということでございますけれども。まず、アンケートの内容につきましては、今後検討していくという予定になっております。

そして、区としては、賛成か反対かというそういった議論ではなく、区民の皆さんの地域特性を踏まえまして、個別事情を把握していく、こういったことが重要だというふうに考えております。


今現在、固定化回避検討会では、考え得る飛行方式について絞り込みが行われていまして、検討が進んでいるということが国により公表がされております。区としましてはこの固定化回避の取り組みが継続されまして、しっかりと検討が進んでいくということについて注視していく必要がありますし、あわせて今後区民の皆さんへのアンケートの実施によりまして、生活実感としての影響等を把握しまして、固定化回避検討会で検討が進んでいるというそういった事実も踏まえた中で、区として国に対して必要な働きかけを行なっていくという考えでございます。

奥野:区長ご自身のご答弁をいただきたい

それから羽田新ルートです。
区内の町会長の過半数の方が運用停止を求める請願に署名されました。区民は区長自身が国に反対を表明して撤回を求めることを望んでいます。


森沢区長も濱野前区長と同じく、国に対して反対表明をしないし、撤回を求めない、そういう立場なのでしょうか。伺います。これは区長ご自身のご答弁をいただきたいと思います。お願いいたします。

部長:区として必要な働きかけをしっかりと行なっていく

私から、羽田新ルートの再々質問についてお答えをいたします。

まず、区民の声、そしてルートの撤回というところについて、区民の声につきましては、これまで様々なご意見を頂いておりまして、そういった声については大変重く受け止めているというところでございます。

また、令和2年3月29日本格運行開始以降も、騒音・安全に関する様々なご意見を頂いております。そういったご意見承っているなかで、まず、区としては、先ほどご質問にあります、賛成か反対かというそういった議論ではなく、繰り返しになりますけれども、区民の皆さんの声を広くお聞きし、そして、個別事情も合わせて把握していくというそういったことが重要と考えております。


従いまして、今後アンケートを実施することによりまして、生活実感としての影響、そういったものを把握した上で、固定回避検討会での検討、こういったもの状況も踏まえた中で、区として必要な働きかけをしっかりと行なっていくという、そういった考えでいるところでございます。以上でございます。

田中さやか(ネット)

田中さやか(ネット)
田中さやか議員(品川・生活者ネットワーク、区議2期、都立南高卒、40歳)

田中:全区民アンケート、趣旨・目的・時期?

羽田新飛行ルートについて伺います。

生活者ネットワークは、2014年羽田新飛行ルートの計画案が示された時から、騒音、落下物、大気汚染などの被害を想定し、市民の命と生活を守るために、羽田新飛行ルートの白紙撤回を求め活動を続けています。


2017年、大阪で飛行ルートが4km外れた地域に4kgのパネルが走行中の車に落下した事故がありました。羽田新飛行ルートから4kmの範囲を当てはめると、落下物の危険は品川区内全域にあることは明らかです。

自治体として危機管理の観点から、本来であればこの2017年の時点で「羽田新飛行ルートは認められない」と白紙撤回を当時の区長は求めるべきでした。しかし、前区長は事実上容認の立場を貫き、現在に至っています。


WHOも航空騒音も含めた騒音について、健康被害を警告しています。
現実的に新ルートが実施されてから、飛行機の騒音で睡眠中の乳児が体をビクッと反応させることや、子供たちが遊びや部活、勉強している時に騒音で困っていること、音に過敏な発達障がい者がストレスで意識を失う頻度が増えたこと、そして音を頼りに生活をしている視覚障がい者は騒音が歩行の妨げとなり命の危険にさらされていること、これらは区長もすでに認識されていると思います。


さらに、飛行機を操縦するパイロットも、新ルートの危険性を「航空安全情報自発報告制度」で訴えています。また、新ルートを使わなくても、従来ルートで増便ができる新航空管制方式が2020年11月に確立され、既に運用されています。
つまり、羽田新飛行ルートはすでに不要であるということは明らかなのです。


改めて申し上げます。羽田新飛行ルートは区民の生活と命がかかった重大な問題です。200余ある町会・自治会の半数を超える町会長も新ルートの撤回を求める請願署名に賛同し、今議会でも前回に続き意見書が議会に提出されているところです。


騒音による被害をすでに受けている区民の命と生活を守るために、区長は自治体として国に早急に撤回を求めるべきです。見解を伺います。


区長は、新ルートの全区民アンケートの実施と固定化回避の早期実現と解決策を国に働きかけていくと公約に掲げていました。全区民アンケートはどのような趣旨・目的で行うのでしょうか。いつ実施されるのでしょうか。時期を伺います。合わせて具体的な実施方法についても伺います。

また、アンケートの対象には子供は含まれるのでしょうか。障がいのある方への聞き取り方法は配慮が必要です。具体的にお知らせください。

生活者ネットワークはこれまで、被害状況について疫学的調査を区として実施すべきと求めてきました。特に、被害を訴えにくい子供や障がい児者の状態の変化については、そばで見ている保育者や介護者などから子どもや障がい児者への影響・体調等の変化を聞き取る必要があります。過去には森永ヒ素ミルク事件の後遺症の問題など、「ない」とされていた重大な被害が疫学的調査により明らかになった事例もあります。


全区民アンケートとともに、保育園、幼稚園、学校、子供や障がい児者施設などと協力し、区全体で被害を証明する根拠にもなり得る大変重要な調査である疫学的調査の実施をすべきと改めて求めますが、区の見解を伺います。以上で一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

部長:今後検討を進め早期実施に努めてまいります

私から、羽田空港の機能強化についてお答えいたします。

羽田新ルートは国策として国の責任において実施されているものですけれども、区はこれまでも、区民の不安の払拭に向け、落下物対策や騒音環境軽減に向けたさらなる取り組みを求めるとともに、新ルートを固定化することがないよう取り組むことを国に強く求めてまいりました。これからも区民の安全・安心のため、国に対し必要な働きかけを行ってまいります。


次に、アンケートは各地域の生活実感としての影響や意見をより多くの区民から把握するために実施するもので、アンケートの対象や内容、また実施方法につきましては、今後検討を進め早期実施に努めてまいります。


次に、疫学調査についてですが、区としましても、すべての区民の皆さんが健康で安全な生活を送ることは大切なことと考えます。これまで地域の声としまして、障がい者への配慮などに関するご意見もあり、国に伝えてまいりました。

疫学調査の実施は、羽田新ルートが複数の自治体にまたがることから、国により実施されるべきものと考えます。今後実施するアンケートの結果を踏まえ、都や関係自治体とも連携しながら適切に対応してまいります。

田中:いつまでに固定化回避検討を終わらすのか?

羽田新飛行ルートです。全区民アンケートについては、いつ実施されるのでしょうか。

また、区には現時点で何百件にも及ぶ区民の声が届いています。それを区民の方は情報公開をして、既にそこに区民の被害の実態が寄せられています。区民アンケートの実施も私たちは別に否定しません。ですが、現在既に起きている被害を改善する策も必要だと思います。でも、時期、アンケートいつやられるのか、時期と合わせて伺います。


固定化回避検討のお話もありましたが、それほど固定化回避検討を注視してるのであれば、いつまでに固定化回避検討を終わらすのかということもきちんと区として示すべきだと思います。特に、国に求めるべきだと思います。そこについても伺います。


疫学的調査です。他の自治体について、国としてやるべきだというご答弁でしたが、区として品川区内の状況を把握が必要だということを質問しております。見解を伺います。

部長:引き続き注視していきたい

私からは、羽田新ルートについてお答えいたします。

まずはじめに、アンケートがいつかというところでございますが、こちらにつきましては、先ほど申し上げました、内容などについて今後検討してまいりますということで、実施につきましても、具体的に今申し上げることはできませんけれども、早期の実施に努めてまいります。


それから、健康について区に声が寄せられているということでございます。区もこれを把握して、適宜国には伝えているというところで、先ほどの疫学調査とも関連しますけれども、こういった健康についての声も国には伝えてるというところで、国も把握してるというところでございます。

そして、これをもとに、区としましても疫学調査の要望もあるというところも伝えておりますけれども、現在実施の予定はないというところでございますが、今後も引き続いてそういった声があるということをしっかりと国に伝えてまいりたいというふうに考えております。


また、固定化回避検討会についてでございますけれども、こちらも結論がいつ出るのかというところについては、区といたしましても大変興味があると言いますか、早期の具体的な案を示すという、こういったことが国に対して求めていくことが一番重要だと考えておりまして。

結論をいつ出るのかというところにつきましては、国からは、検討会の結果としましてホームページ等にも公表されておりますけれども、また、来年実施に向けた検討会の中で今後の状況についてスケジュールについても、またお示しをしていただくということになっておりますので、引き続き区としましては、そういった国の検討状況もありますけれども、早期実現に向けて、先日も国が出席する関係区市連絡会の幹事会というものがございました。その中でも早期の実施に向けて取り組みをお願いしたいということをお願いしております。


国としては、スピード感を持って実施をしっかり検討していきます、という回答を得ておりますので、引き続き注視していきたいというふうに考えております。以上でございます。

田中:全区民アンケート、内容検討きちんと示してほしい

羽田新飛行ルートについてです。
固定化回避検討会のことを注視するってあるんですけれども、固定化回避検討会を注視してる間に品川区の上空はずっと固定化されているっていうことを常々他の会派の方達もみんな言ってます。今示されてるA・Cルートでは品川区の上空は避けられないということは、もう皆さんご存知だと思います。


きちんと全区民アンケートについては区長が公約として掲げていて、それを皆さん信じて、信じた方もアンケートが実施されるって、そこに期待を持っている方も多いと思います。ですので、具体的にきちんと、何時っていうことを示してほしいと思います。


そして、内容についても、その内容検討についても、きちんと、きちんと示してほしい、区民に。そして、区民が今の状況を、被害を受けている状況であるっていうことを、きちんと理解していただきまして、国に対して、もっと積極的に撤回を求めてほしいです。
本当に命と生活が今、脅かされてる区民の実態にきちんと目を向けてほしいです。以上です。

部長:なるべく早く、実施時期については公表をしていく

羽田新ルートについてお答えをいたします。

アンケートの実施時期についてですけれども、実施時期については、今後内容なども検討してまいりますので、ただ、実施できるようになりましたら、なるべく早く、実施時期については公表をしていくというところでございますけれども、可能な限り早く、実施に向けて、内容について検討してまいります。


それから、固定化回避検討会ですけれども、こちらのほうは、区の求めに応じまして、今検討して頂いてるというところで、一定の期間がいずれにしましても必要だということは、区としても理解をしなければいけないと考えておりますけれども。

ただ、その結論を出す時期について、これは国に対しても可能な限り早く出していただくように、今、区として、技術的なところに関しての提案を、結論を逆に出すというわけにはなかなか難しいところがありますので、早急な結論について、やはり求めていくというところが一番重要なのではないかというふうに考えております。

また、これまでいただきました区民の皆様の声につきましては、先ほども申し上げましたけれども、大変重く受け止めておりますので、これについてしっかりと国に適宜速やかに申し伝えていくという所存でございます。以上でございます。

雑感

森沢区長、最初だけ登壇、あとは部下に丸投げ「小池都知事方式」!?

羽田新ルートに係る答弁から逃げ回っていた濱田前区長に代わって、森沢区長がどのように対応するのか注目されていた初めての区議会定例会本会議一般質問。予想されていたことではあったが、とても残念な対応であった。

今回、羽田新ルート問題を取り上げたのは3人。最初に登壇した松永議員(イノベ)からの一般質問・再質問に対して、森沢区長は答弁に立ったが、あとの2人に対しては、濱田前区長と同様、都市環境部長に丸投げしたのである

奥野議員(共産)からの「区長ご自身のご答弁をいただきたい」の訴えは無視された。森沢区長が最初だけ登壇し、あとは部下に丸投げ。やっている感を演出できる小池都知事方式。森沢区長はたしかに「都議2期の経験を活かして」(←区長選公報)いると言える。

答弁内容は前区長時代のコピペ+中身不明の「全区民アンケート」

森沢区長の答弁内容を聞いてガッカリさせられたのは筆者だけか。

具体的な文言は、濱野前区長時代の都市環境部長の答弁を再現するかのようだった。コピペと言ってもいいくらいだ。

環境都市部長らが作成した文章に、森沢氏が選挙時に掲げた公約「全区民アンケートを実施し、地域ごとの影響やニーズを的確に把握したうえで、固定化回避の早期実現を含む解決策を国に働きかけ」を貼り込んだだけ。新鮮味のない答弁だった。

森沢区長から答弁を丸投げされた都市環境部長もまた、濱野前区長時代の答弁に森沢氏が選挙時に掲げた公約を忠実に取り込んだだけ。肝心の「全区民アンケート」は、対象や内容、実施時期についても「今後、検討を進め、早期実施に努めてまいります」と繰り返すだけであった。

あわせて読みたい

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.