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羽田新ルート|22年第2回定例会(都・区議会まとめ)

22年第2回定例会本会議(6月)の代表・一般質問において、羽田新ルート問題はどのくらい取り上げられたのか?

これまでブログ記事に投稿してきた都議会・各区議会の質疑応答をもとに整理しておいた。

※羽田新ルートが通過する13区の区議会と都議会を対象とした。


もくじ

羽田新ルートの質疑があった3区議会

※以下、敬称略

港区議会(共産1)
  • 福島(共産):(氷塊落下)原因が明らかになるまでは都心上空飛行を止め海上ルートの活用を要請すること
    区長:固定化回避に向けた検討を一層加速するよう強く求めてまいります

⇒詳しくは、港区議会「22年第2回定例会」質疑応答

品川区議会(共産1、ネット1,無所属1)
  • 石田(共産):区長の任期はあと僅か、最後まで何も言わないつもりでしょうか
  • 部長:(固定化回避)早急に具体的な方策、引き続き国に求めてまいります

  • 吉田(ネット):氷塊落下、落下物であることを前提とした事後の対応を求めるべき
  • 部長:安全対策の着実な履行(略)、引き続き強く国に求めてまいります

  • 西本(無):実態・住民の気持ちをまとめるための調査を品川区独自で実施すべき
  • 部長:区が独自に調査を行う考えはございません

⇒詳しくは、品川区議会「22年第2回定例会」質疑応答

渋谷区議会(共産1、立憲1、諸派1)
  • 牛尾(共産):氷塊落下、国交省に対し原因の徹底究明を求めるべき
  • 区長:これ以上の原因の究明を求めることは難しい

  • 吉田(立憲):(氷塊)公共施設への落下があった場合、対策は?
  • 区長:まず国に対し、航空機由来のものか事実確認をするよう要請

  • 堀切(諸派):(氷塊落下)今後の対策を説明するような対話集会を
  • 区長:要請を国に行う考えはありません

⇒詳しくは、渋谷区議会「22年第2回定例会」質疑応答

羽田新ルートの質疑が無かった都議会と10区議会

羽田新ルートが通過するのに、本会議の代表質問・一般質問で羽田新ルートの問題が取り上げられていなかったのは10区(新宿、江東、目黒、大田、中野、豊島、北、板橋、練馬、江戸川)。

羽田新ルートの質疑が無かった都議会と10区議会

10の区議さん仕事してますか?

「委員会で議論しているよ」と反論が聞こえてきそうだが、委員会の議論など区民には届かない。

※詳しくは、「羽田新ルート|一般質問以外の舞台での議論は存在していないも同じ」参照。

雑感

都議会、1人も羽田新ルート問題を取り上げず

今回の質問に立った都議19名(代表質問5名、一般質問14名)のうち、羽田新ルートに係る質問をしたのはゼロ。

都民ファーストは、自民に次ぐ質問時間(88分)を確保していながら(次図)、誰も羽田新ルートを取り上げていない。完全に自分ファーストな都議集団となっている。

代表・一般質問に係る持ち時間比較 (都議会22年第2回定例会)
都議会、羽田新ルート問題を取り上げない異常 」より

羽田新ルートを取り上げた議員数の推移

23区のうち羽田新ルートが通過するのは13の区。この13区につき、19年第1回定例会以降の本会議代表・一般質問で羽田新ルートを取り上げた人数の内訳を次表に示す。

渋谷・港・品川区議会の人数の多さが際立つ。

一方、羽田新ルートを推進している小池都知事のチルドレンである都民ファースト議員に支配されている都議会はヒドイ。少なくとも羽田新ルート下の住民の代表とはいえないのでは……。

羽田新ルートに係る定例会の本会議代表・一般質問人数 (都と13区議会の内訳)

質疑応答文字数(≒質疑応答時間)の推移

当初、羽田新ルート問題を盛んに取り上げていた港・品川・渋谷区議会のうち、港・渋谷区議会ではやや勢いがなくなってきた。このことは質疑応答を書き起こした文字数(≒質疑応答時間)から読み取ることができる(次図)。

さらに言えば、20年3月から羽田新ルートの本格運用が開始されて以降、都議会と羽田新ルートが通過する13の区議会の定例会本会議では、羽田新ルートに係る文字数(≒質疑応答時間)に減少傾向が見られる。

羽田新ルートに係る本会議定例会の 代表・一般質問の質疑応答文字数推移(都・13区)

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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