22年第1回定例会本会議(2月)の代表・一般質問において、羽田新ルート問題はどのくらい取り上げられたのか?
これまでブログ記事に投稿してきた都議会・各区議会の質疑応答をもとに整理しておいた。
※羽田新ルートが通過する13区の区議会と都議会を対象とした。
羽田新ルートの質疑があった3区議会
※以下、敬称略
港区議会(共産1)
- 風見:海上ルートを活用するよう、国に要請すること
- 区長:固定化回避の検討を加速するよう強く求めてまいります
⇒詳しくは、港区議会「22年第1回定例会」質疑応答
品川区議会(共産2)
- 安藤:なぜ、国に意見を述べることをこうまでして拒否するのか
- 区長:区長は、国の専管的分野に関して意見を述べるべきではない
- 奥野:国に対して羽田新ルート中止を区として求めるべき
- 部長:本事業は国策であり国の責任において実施されるべき
⇒詳しくは、品川区議会「22年第1回定例会」質疑応答
羽田新ルート|品川区議会「22年第1回定例会」予算特別委員会(質疑応答)
大田区議会(共産1)
- 杉山:「海から降りて海に飛び立つ方式」に戻すこと
- 部長:飛行経路の設定等、国家としての航空政策であり、国の責任において判断
⇒詳しくは、大田区議会「22年第1回定例会」質疑応答
渋谷区議会(立憲1)
- 治田:都及び関係区市連絡会、意見が挙げられたのは江戸川区と品川区だけ
- 区長:改めて、区から発言すべきことはありませんでした
⇒詳しくは、渋谷区議会「22年第1回定例会」質疑応答
羽田新ルートの質疑が無かった都議会と9区議会
羽田新ルートが通過するのに、本会議の代表質問・一般質問で羽田新ルートの問題が取り上げられていないのは9区(新宿、江東、目黒、中野、豊島、北、板橋、練馬、江戸川)。
9の区議さん仕事してますか?
「委員会で議論しているよ」と反論が聞こえてきそうだが、委員会の議論など区民には届かない。
※詳しくは、「羽田新ルート|一般質問以外の舞台での議論は存在していないも同じ」参照。
雑感
都議会、1人も羽田新ルート問題を取り上げず
今回の質問に立った都議18名(代表質問5名、一般質問13名)のうち、羽田新ルートに係る質問をしたのはゼロ。
都民ファーストは、自民に次ぐ質問時間(133分)を確保していながら(次図)、誰も羽田新ルートを取り上げていない。完全に自分ファーストな都議集団となっている。
羽田新ルートを取り上げた議員数の推移
23区のうち羽田新ルートが通過するのは13の区。この13区につき、19年第1回定例会以降の本会議代表・一般質問で羽田新ルートを取り上げた人数の内訳を次表に示す。
渋谷・港・品川区議会の人数の多さが際立つ。
一方、羽田新ルートを推進している小池都知事のチルドレンである都民ファースト議員に支配されている都議会はヒドイ。少なくとも羽田新ルート下の住民の代表とはいえないのでは……。
質疑応答文字数(≒質疑応答時間)の推移
当初、羽田新ルート問題を盛んに取り上げていた港・品川・渋谷区議会ではやや勢いがなくなってきた。このことは質疑応答を書き起こした文字数(≒質疑応答時間)から読み取ることができる(次図)。
さらに言えば、20年3月から羽田新ルートの本格運用が開始されて以降、都議会と羽田新ルートが通過する13の区議会の定例会本会議では、羽田新ルートに係る文字数(≒質疑応答時間)に減少傾向が見られる。
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