22年第3回定例会本会議(9月)の代表・一般質問において、羽田新ルート問題はどのくらい取り上げられたのか?
これまでブログ記事に投稿してきた都議会・各区議会の質疑応答をもとに整理しておいた。
※羽田新ルートが通過する13区の区議会と都議会を対象とした。
※投稿22年9月23日(更新22年11月5日:品川区議会を反映、23年2月23日:都議会反映)
羽田新ルートの質疑があったのは港区議会だけ!?
※以下、敬称略
港区議会(共産1、みなと1)
- 熊田(共産):国に対し従来のように海上ルートに戻すよう申し入れること
- 区長:固定化回避に向けた検討を加速するよう強く要請
- 阿部(みなと):都心ルートについてどのようにお考えでしょうか
区長:固定化回避の検討を迅速に行うよう強く求めてまいります
⇒詳しくは、港区議会「22年第3回定例会」質疑応答
品川区議会(共産1)
- 安藤(共産):区は国に羽田新ルートの撤回を求めたことが一度でもありますか?
- 部長:固定化回避検討会、早急に具体的な方策が示されるよう引き続き国に求めてまいります
⇒詳しくは、品川区議会「22年第3回定例会」質疑応答
都議会(共産1)
- 斉藤(共産):シミュレーションの検証の際に設定した飛行経路などを具体的に示すよう求めています。ところが、国は一切明らかにしていません。国に情報の公開を強く求めるべきです
- 都市整備局長:具体的な飛行経路や運用イメージを示す段階にないと聞いております
⇒詳しくは、都議会「22年第3回定例会」質疑応答
雑感
羽田新ルートを取り上げた議員数の推移
23区のうち羽田新ルートが通過するのは13の区。この13区につき、19年第1回定例会以降の本会議代表・一般質問で羽田新ルートを取り上げた人数の内訳を次表に示す。
渋谷・港・品川区議会の人数の多さが際立つが、今回羽田新ルート問題を取り上げたのは港区議会と品川区議会だけ。
一方、羽田新ルートを推進している小池都知事のチルドレンである都民ファースト議員に支配されている都議会はヒドイ。少なくとも羽田新ルート下の住民の代表とはいえない。
質疑応答文字数(≒質疑応答時間)の推移
当初、羽田新ルート問題を盛んに取り上げていた港・品川・渋谷区議会のうち、港・渋谷区議会ではやや勢いがなくなってきた。このことは質疑応答を書き起こした文字数(≒質疑応答時間)から読み取ることができる(次図)。
さらに言えば、20年3月から羽田新ルートの本格運用が開始されて以降、都議会と羽田新ルートが通過する13の区議会の定例会本会議では、羽田新ルートに係る文字数(≒質疑応答時間)に減少傾向が見られる。
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