筆者は毎朝、前日の羽田新ルートに係る飛行状況を確認すべく「羽田空港飛行コースホームページ」に公開されている「過去の運用状況」をチェックしているのだが、ときどき「システムメンテナンスのため」として、データが欠損することがある。
国交省に不具合内容を照会したところ、「不具合ではなく、定期メンテナンスによるものです」との回答だった。ホントにそうなのか……。
※初投稿24年8月17日(更新25年12月4日)
「羽田空港飛行コースホームページ」毎朝チェック
国交省は毎翌日(土日祝日を除く)、「羽田空港飛行コースホームページ」で「航跡動画」「航跡図」「過去の運用状況」を公開している(次図)。
(「過去の運用状況」の例)
筆者は毎朝、前日の羽田新ルートに係る飛行状況を確認すべく同サイトで公開されている「過去の運用状況」をチェックしているのだが、ときどき「システムメンテナンスのため」として、データが欠損することがある(次図、ピンク色囲い)。

国交省に不具合内容を照会したところ、「不具合ではなく、定期メンテナンスによるものです」との回答だった(後述)。ホントにそうなのか……。
システムメンテナンスの実績(23年4月~)
日別集計
23年4月以降のシステムメンテナンスの状況を次図に示す。
改めてメンテ実施日を俯瞰してみると、システムメンテが月1回といったのように定期的には実施されていないことに気づく。

※メンテ実施日時を注意深く記録するように努めているが、すべてのメンテ日時を補足していない可能性はある。
月別集計
メンテ時間・回数を月別に集計してみた(次図)。
24年度は23年度と比較して、メンテ時間、メンテ回数とも大幅に増加していることが分かる。

年度別集計
メンテ時間・回数を年度別に集計してみた(次図)。
24年度は23年度と比較して、メンテ時間、メンテ回数とも大幅に増加。メンテ時間は3.8倍、メンテ回数は3.1倍。

国交省に照会した結果
「羽田空港飛行コースホームページ」に掲載されている「航空機騒音に関するお問合せはこちらへ」を使って、システムメンテナンスが頻発している状況を照会してみた。
筆者問合せ(24年8月16日06:00)
8月に入って「羽田空港飛行コースホームページ」の航跡図等表示に係るシステムメンテナンスが5回実施されています(8/15日現在)。システムに発生している不具合の内容、なぜ頻発しているのか等を教えてください。
羽田空港航空機騒音等相談窓口からの回答(24年8月16日19:04)
当該HPに掲載する情報については各装置の各種データを使用し、航跡図、動画動画を作成しております。
お問合せのあった件につきましては、不具合ではなく、定期メンテナンスによるものです。
システムメンテナンスは、システムの安定稼働を継続的に実現するために計画的に実施しているものです。ご理解頂きますようお願いいたします。
「不具合ではなく、定期メンテナンス」だという回答。
定期的メンテなのであれば、なぜ事前に掲載しないのか? また、8月の頻発理由について、なぜ答えないのか?
「定期メンテナンス」という割には、月1回のように定期的に実施されていない。むしろ突発的にメンテナンスを実施しているように見える。
不具合でないという回答に疑念が生じてしまうのは、こういった疑問があることに加え、23年9月22日に発生したトルコ航空199便に係るデータ操作疑惑があるからだ。
国交省には24年8月17日に再質問したのだが、回答がない(24年9月2日現在)。
【参考】航空機騒音実態把握システム(Ntrack)
「羽田空港飛行コースホームページ」で公開されているデータは、「航空機騒音実態把握システム(Ntrack)」で運用されている。
同システムは日本電気が複数年にわたって毎年保守を2千万円弱で受託している(次表)。

「Ntrackのシステム設計~維持管理費、落札実績のまとめ」より
深夜のシステムメンテナンスは、日本電気の社員あるいはその下請け・孫請け社員が対応しているのだろうか……。
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