高齢者住宅(シニア向け分譲マンション、サービス付き高齢者向け住宅)や有料老人ホーム、老後のリアルを記した本などを解説した記事をまとめたページ。
理想のマンションを追い求めていた30代、40代。50代に入ると終の棲家が気になってくるかもしれない。将来の自分のこととして、また、老親のこととして参考にしていただければ幸甚。
※投稿22年8月13日(更新24年4月18日)
高齢者住宅
シニア向け分譲マンション
- 分譲型シニアマンションは買いか?
分譲型のシニアマンションといえど、一般の分譲マンションと同様、管理組合が形成されていること。管理業務の一部を委託するにせよ、全部を委託するにせよ、運営の主体はデベローッパーではなく、あくまでも管理組合だ。 - シニア向け分譲マンション、管理費・修繕積立金よりも生活支援業務費のほうが高い
専有面積42m2の住戸の管理費・修繕積立金の1.4倍!
- 団塊の世代のフトコロを狙った「シニア向け分譲マンション」
郊外のイマイチな立地にしか手を出せないデベロッパーにとっては、ファミリー向けの分譲マンションであろうが、「シニア向け分譲マンション」であろうが、売れればよし。10年後のことなどお構いなし。 - シニア向け分譲マンションの行く末を憂う
最初の入居者が出ていったあと(十数年後)、次の入居者はどのような人になるのか。出て行った親の後に、その子供が住むとも思えない(子供はすでにどこかに住居を構えているはずだ)。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
- 『臨終医のないしょ話』サ高住の倒産問題
サ高住選びは命に直結するので、マンション選び以上に慎重にならざるを得ないことが分かる。 - 満足度調査結果に学ぶ!サ高住のチェックポイント
「周辺環境」や「家族との距離」よりも、QOLに係る「医療、介護サービス」のほうがより重要。食事サービスの水準についても、シッカリ比較検討の対象に含めておくこと。 - 首都圏、終の棲家は足りているか※適宜更新
都内のサ高住は17,233戸(全国5位)だが、75歳以上の人口あたりにすると10.1戸(全国39位)。決して多くはない。
有料老人ホーム
- 有料老人ホーム、どこが良いのか調べる方法
1万室を超えているのは、SOMPOケア、ベネッセスタイルケア、ニチイ学館、学研グループ、ベストライフ、川島コーポレーションの6社。
- 有料老人ホームの入居一時金は多いほうがお得!?
面倒な計算をしたり、契約内容を確認したりすることは70歳を超えると誰でも的確にできるとは限らない。頭が冴えているうちに、よく検討しておくか、老いては子に従うしかないのかも。 - 有料老人ホームの契約解除条項はどうなっているのか?
終の棲家を追い出されないために、知っておきたい。
本の紹介
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『朽ちるマンション 老いる住民』朝日新書
中古マンションを検討している人には、ダメ物件を避けるためにも、一読することをおススメしたい。 -
チョット違和感!『有料老人ホーム・サ高住のための入居者募集ハンドブック』
本書は経営者のための指南本。逆に言えば、施設を探している人にとっては、”販促ワザ”を見破るための本でもある。 - マンションを買い替えたいと考えているシニア必読!『60歳からのマンション学』
マンションを買い替えたいと考えているシニア層にとっては、転ばぬ先の杖、本書を読まないのはリスクが大きすぎると思う。 - 『もはや老人はいらない!』ビジネス社
マスメディアでは知り得ない老人ホームのシビアな実態が描かれている。 - 『おひとりさまの老後対策』(小学館新書)
終の棲家を探そうとするときには、体力も知力も衰えているだろうから、元気なうちに予備知識として身に着けておくことをおススメしたい。 - 浴槽から立ち上がれない!『老いのゆくえ』(中公新書)
年を取るとはどういうことなのか。高齢者のリアルな生活実態を知り得る貴重な1冊。黒井千次氏が82歳から86歳のときの世界が描かれている
- 岸本葉子著『ひとり老後、賢く楽しむ』高い天井と角住戸、老後は欠点に
自宅マンションで一人暮らしをしている著者は58歳。いろんな人に話を聞いて「ひとり老後」の明るい迎え方を考えたという。 - 老親介護の予備軍は必読!『成年後見人制度の闇』
介護保険と同じ2000年にスタートした成年後見人制度。高齢者など社会的弱者の生活を手助けにするための制度が、逆に人を苦しめる異常事態になっているらしい。 - 老化への誤解と偏見を解く良書!『老いと記憶』
人生100年時代に向けて、中高年が認知症になる前に把握しておきたい情報が詳しく記されている。 - 『臨終、ここだけの話』1人暮らしの老人の最後
「第3章 『一人暮らしの臨終』をどう防ぐか?」のなかで紹介されていた悲惨な事例がとっても気になった。
ほか
- 人生100年時代の住宅すごろく|あと何年マンションに住めるのか?
賃貸/分譲マンション⇒シニア向け分譲マンション(所有権方式)※年齢制限なし⇒サービス付き高齢者向け住宅(賃貸借契約)※60歳以上⇒老人ホーム - 老後は誰とどのように暮らすのがよいか?国民生活に関する世論調査を可視化
年齢が高くなるほど「同居する」の割合が高い。逆に年齢が低くなるほど「近くに住む」の割合が高い。
- ふるさとは遠きにありて思ふもの!都市高齢者の地方移住は現実的か
東京で消耗し高知移住で喘いでいる若者なら出直すことも可能だが、多くの高齢者は、移住先に馴染めなかったからといって、再び都会に戻ってくるだけの経済的、体力的な余裕はないのでは。