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岸本葉子著『ひとり老後、賢く楽しむ』高い天井と角住戸、老後は欠点に

エッセイスト岸本葉子著『ひとり老後、賢く楽しむ』文響社 (2019/7/19)を読了。

自宅マンションで一人暮らしをしている著者は58歳。いろんな人に話を聞いて「ひとり老後」の明るい迎え方を考えたという。

「住」について気になる記述が見られたので、ピックアップしておいた。


もくじ

高い天井と角住戸、老後は欠点に

高い天井と角住戸。36歳の時点では年を取ったときの利点だと思っていたことが、年を取ると「そういうもんじゃなかった」という教え。

20年前に想像した「老後」、今想像する「老後」は違う

 ただ36歳で「ここだったら老後もいいな」と思うのと、実際に20年住んでみた感じは違ってきます。「年とってからは無理かな」と感じることがいっぱい出てくるのです。

 例えばうちはマンションの割に天井が高いです。36歳ではそれも「年をとってずっと家にいるようになっても、開放感があっていいわ」と思っていました。窓も結構多いです。リビングも三方に窓がある。それも同じく「年をとってずっと家にいるようになったら、開放感があっていいわ」と。

 でも天井が高いと、電球を替えるのに脚立の最上段に登らなければならない。3段の脚立を買って、その最上段でつま先立ちしていましたが、危なっかしくなって、4段の脚立、しかも最上段に手すり付きのに買い替えて、それでも電球の取り替えはやはり負担に。

窓が多いのも、外気の影響を受けやすくて、冬は寒く夏は暑くて、体にこたえます。そういうふうに、36歳の時点では年をとったときの利点だと思っていたことが、体の状況がだんだんに変わってくると、「そういうもんじゃなかった」とわかってきました。(以下略)

(P14-15/第1章 家で暮らす?老人ホームに入る?)

※年を取ると高天井の電球の取替えに苦労するということには、元気なうちはなかなか気が付きにくい。ただ、LED照明に変えてしまえば、電球交換作業からは解放される。

70歳一人暮らし、温泉付きの一戸建てのイメージはない

70歳で一人暮らしをしている女性からは、温泉付きの一戸建てのイメージはまったく感じられないという。

理想の住まいは都心の駅近

 もうひとつ印象的だったのは、70歳のそのかたが居心地いいと感じている家が「窓からは美しい木々の緑が見えます」のような、自然の中の家では全然ないこと

電車の中の吊り広告によくあるのは、定年後の夫婦をターゲットにしているとおぼしき温泉付きの一戸建て。東京まで特急で65分、畑仕事で汗をかいたらお湯につかって、高原の風に吹かれながら採れたての野菜を味わう、といったキャッチフレーズが並んでいます。

絵に描いたようなリタイア後のイメージ。あれはいったい何歳くらいの人が考えているんだろうと前々から思っていたけれど、少なくとも70歳のその女性のイメージには、まったくない。(以下略)

(P55-56/第2章 老後の理想の住まい、どんな家?)

※地方都市の消滅回避策として、都市高齢者の地方への住み替え支援を提言している有識者らがいる(日本創成会議「東京圏高齢化危機回避戦略」16年6月4日)。まあこれは、体のいい”姥捨て山政策”なので、くれぐれも騙されませんように。

本書の構成

全7章、230頁。

第1章 家で暮らす?老人ホームに入る?
第2章 老後の理想の住まい、どんな家?
第3章 老後は人生の1割と考えるお金の計画
第4章人生後半こそ、自分のイメージと真逆のことを始める
第5章 80代、90代で一人暮らしの人に聞いてみた暮らし方
第6章 残りの人生がもったいない!疲れる人現関係はリセットする
第7章 老後という「ひとりプロジェクト」を完成させよう

ひとり老後、賢く楽しむ

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