不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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有料老人ホーム、どこが良いのか調べる方法

川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者が相次いで転落死した事件。本当の意味での終の棲家に不安を覚えた方も多いのではないか。

このブログの読者の年代だと、自分のことよりもむしろ遠くない将来、両親の介護をどこの施設に頼めばいいのか、悩むのではないだろうか。

マンションと同様、介護施設選びも人生においてそう何回もあることではない。忙しいあなたに代わって、有料老人ホーム選びに必要な情報をまとめてみた。

※投稿16年2月18日(更新22年8月11日:高齢者住宅ランキング2019反映)


もくじ

有料老人ホームを運営している大手事業者はどこか?

高齢者住宅業界のための経営情報紙「週刊 高齢者住宅新聞」に毎年8月、「高齢者住宅・施設運営居室数ランキング」が掲載されている(次図)。

高齢者住宅・施設運営居室数ランキング

2019年の総居室数トップ10は次の通りだ。

1万室を超えているのは、SOMPOケア、ベネッセスタイルケア、ニチイ学館、学研グループ、ベストライフ、川島コーポレーションの6社。

  • 1位:SOMPOケア(25,574室/433棟)
  • 2位:ベネッセスタイルケア(17,520室/324棟)
  • 3位:ニチイ学館(13,945室/428棟)
  • 4位:学研グループ(12,246室/413棟)
  • 5位:ベストライフ(11,003室/174棟)

  • 6位:川島コーポレーション(10,339室/121棟)
  • 7位:湖山医療福祉グループ(8,332室/191棟)
  • 8位:創生会グループ(7,946室/98棟)
  • 9位:HITOWケアサービス(7,041室/116棟)
  • 10位:木下の介護(6,672室/115棟)
高齢者住宅・施設運営居室数の推移(事業者別)

上記10社について、「高齢者住宅新聞社」のウェブサイトに公開されている2010年以降の居室数を調べて、グラフにしてみた。

  • ここ数年で、SOMPOケア、ベネッセスタイルケア、ニチイ学館の3社が居室数を大きく伸ばしていることが分かる。
  • SOMPOケアは、14年から15年にかけて旧ワタミの介護と旧メッセージを相次いで買収し、一躍介護業界大手となった。18年調査からFC加盟施設を除外したため、居室数が減した。
  • 学研グループは、18年にメディカル・ケア・サービスを買収し、4位に浮上。

高齢者住宅・施設運営居室数の推移(事業者別)

【メモ】社名の変遷

  • SOMPOケア
    16年までは(株)メッセージ。17年にSOMPOホールディングス(株)の完全子会社となる。18年にSOMPOケア(株)、20年にSOMPOケアシニアライフサポート(株)に社名変更。
  • 学研グループ
    学研グループは04年に高齢者福祉事業に参入。現在はメディカル・ケア・サービス(株)と(株)学研ココファンの2社が高齢者住宅施設の運営事業を実施している。
  • HITOWAケアサービス
    18年、長谷川介護サービスからHITOWAケアサービスに社名変更。
高齢者住宅・施設運営居室数(事業者比較)

「ランキング表の見方」によれば、総居室数には次の施設区分の室数を合計したとされている。

  • 有料老人ホーム(介護付・住宅型・健康型)
  • 認知症高齢者グループホーム
  • その他の高齢者住宅(サービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションなど)
  • 関連法人運営施設(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・ケアハウス)

ランキングの内訳には、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、その他の高齢者住宅の棟数・居室数が掲載されている(4位以下は、関連法人運営施設の室数は掲載されていない)。

 

そこで、上位10社について、「介護付有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「グループホーム」「その他の高齢者住宅」のみを比較したのが次のグラフ。

高齢者住宅・施設運営居室数(事業者比較)

  • 介護付有料老人ホームが多いのは、SOMPOケア(17,320室)、ベネッセスタイルケア(13,554室)
  • 住宅型有料老人ホームが多いのは、ベネッセスタイルケア(3,789室)、HITOWケアサービス(3,260室)
  • グループホームが多いのは、学研グループ(5,201室)、ニチイ学館(4,958室)
  • その他の高齢者住宅(サービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションなど)が多いのは、SOMPOケア(7,678室)、学研グループ(5,983室)
介護付き有料老人ホームを運営している大手は5社

さて、介護付き有料老人ホームを運営している大手(居室数7千室超)は次の5社であることが確認できた。

  • SOMPOケア、ベネッセスタイルケア、ニチイ学館、ベストライフ、川島コーポレーション


でも、大手5社が運営している介護付き有料老人ホームから選ぶにしても、個々の施設が問題なく運営されているかどうか気になるところであろう。
有料老人ホームのチラシに書かれているのは良いことずくめ。第三者による客観的な評価を知りたい。
どうすれば、第三者による客観的な評価を知ることができるのか?

第三者による評価結果を知る方法

公益社団法人 全国有料老人ホーム協会の「全国登録ホーム検索」で、全国各地の老人ホームの概要(入居時要件や費用、重要事項説明書など)を簡単に知ることができる。

 全国有料老人ホーム協会の「全国登録ホーム検索」

 

たとえば、「要支援」「介護付有料老人ホーム」「東京都」で検索すると143件ヒットする(次図)。

 全国有料老人ホーム協会の「全国登録ホーム検索」検索結果

 

さらに、「重要事項説明書」をクリックすると、当該施設の詳細情報をPDFで閲覧することができる。

重要事項説明書


また、「〇〇年度第三者評価」をクリックすると、当該施設の詳細情報をPDFで閲覧することができる(次図)。

第三者評価

 

ただ、残念ながら、「重要事項説明書」や「〇〇年度第三者評価」は全ての施設が公表しているわけではない。

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