川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者が相次いで転落死した事件。本当の意味での終の棲家に不安を覚えた方も多いのではないか。
このブログの読者の年代だと、自分のことよりもむしろ遠くない将来、両親の介護をどこの施設に頼めばいいのか、悩むのではないだろうか。
マンションと同様、介護施設選びも人生においてそう何回もあることではない。忙しいあなたに代わって、有料老人ホーム選びに必要な情報をまとめてみた。
※初投稿16年2月18日(更新25年10月3日:高齢者住宅ランキング2024反映)
定員数トップ10(2024年)
高齢者住宅業界のための経営情報紙「週刊 高齢者住宅新聞」に毎年8月、「福祉施設・高齢者住宅定員数ランキング」が掲載されている(次図)。
※2019年以前は室数ランキング、2020年以降は定員数ランキング。

2024年の定員数トップ10は次の通りだ。
2万人を超えているのは、SOMPOケア、学研グループ、ベネッセスタイルケアの3社。
- 1位:SOMPOケア(29,777人)
- 2位:学研グループ(20,644人)
- 3位:ベネッセスタイルケア(20,642人)
- 4位:ニチイグループ(16,196人)
- 5位:川島コーポレーション(15,268人)
- 6位:創生会グループ(13,441人)
- 7位:ベストライフ(12,521人)
- 8位:湖山医療福祉グループ(11,835人)
- 9位:木下の介護(9,390人)
- 10位:葵会グループ(8,709人)
高齢者住宅・施設運営の人数の推移(事業者別)
上記10社について、「高齢者住宅新聞社」のウェブサイトに公開されている2010年以降の人数を調べて、グラフにしてみた。
※2019年以前は室数、2020年以降は定員数。
- ここ数年で、SOMPOケア、ベネッセスタイルケア、学研グループの3社が定員数を大きく伸ばしていることが分かる。
- SOMPOケアは、14年から15年にかけて旧ワタミの介護と旧メッセージを相次いで買収し、一躍介護業界大手となった。18年調査からFC加盟施設を除外したため、居室数が減した。
- 学研グループは、18年にメディカル・ケア・サービスを買収し、4位に浮上。

【メモ】社名の変遷
- SOMPOケア
16年までは(株)メッセージ。17年にSOMPOホールディングス(株)の完全子会社となる。18年にSOMPOケア(株)、20年にSOMPOケアシニアライフサポート(株)に社名変更。- 学研グループ
学研グループは04年に高齢者福祉事業に参入。現在はメディカル・ケア・サービス(株)と(株)学研ココファンの2社が高齢者住宅施設の運営事業を実施している。
福祉施設・高齢者住宅定員数(事業者比較)
ランキングの内訳には、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、ケアハウス、その他の高齢者施設の棟数・人数が掲載されている。
そこで、上位10社について、比較したのが次のグラフ。

- 有料老人ホームが多いのは、ベネッセスタイルケア(20,496人)、SOMPOケア(19,639人)
- サ付き高齢者向け住宅が多いのは、学研グループ(13,165人)、SOMPOケア
(9,636人) - グループホームが多いのは、学研グループ(13,165人)、ニチイグループ(5,615人)
有料老人ホームを運営している大手は4社
さて、有料老人ホームを運営している大手(1万人超)は次の4社であることが確認できた。
- ベネッセスタイルケア、SOMPOケア、川島コーポレーション、ベストライフ
でも、大手4社が運営している有料老人ホームから選ぶにしても、個々の施設が問題なく運営されているかどうか気になるところであろう。
有料老人ホームのチラシに書かれているのは良いことずくめ。第三者による客観的な評価を知りたい。
どうすれば、第三者による客観的な評価を知ることができるのか?
第三者による評価結果を知る方法
公益社団法人 全国有料老人ホーム協会「全国登録ホーム検索」で、全国各地の老人ホームの概要(入居時要件や費用、重要事項説明書など)を簡単に知ることができる。

ただ、残念ながら、「重要事項説明書」や「〇〇年度第三者評価」は全ての施設が公表しているわけではない。
あわせて読みたい