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羽田新ルート|都議会「24年第2回定例会」質疑応答

都議会の「24年第2回定例会」本会議の一般質問(6月5)で、羽田新ルートに関して中田たかし 議員(立憲民主党)の質疑応答があった。

録画映像をもとに、全文テキスト化(約400文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

中田たかし 議員(立憲)【一般質問】

中田たかし 議員(立憲民主党)
中田喬士 議員(立憲民主党、都議1期、明大院卒、34歳)

中田:(自治会長・町会長が反対の署名などの)声に向き合い、行動していくべき

次に、都心の低空飛行について質問いたします。
都心の低空飛行について、渋谷区や新宿区でも半数以上の自治会長・町会長が反対の署名に賛同しています。

渋谷区議会では新飛行ルートの運用停止を国に求める意見書を全会一致で可決しました。新宿区議会でも地方空港の活用による飛行経路の分散化や海上ルートを活用するよう求めた決議を可決しました。


このことからも、都民の安心安全を守る立場である知事として、この声に向き合い、行動していくべきと考えますが、知事の見解を伺います

技監:国に対して丁寧な情報提供と騒音・安全対策の実施を求めてまいります

谷崎馨一 都市整備局長
谷崎馨一 東京都技監(91年入都、59歳 )

次に、羽田新飛行経路についてでございます。
将来にわたり、東京が国際競争力を持ちながら持続的な発展を続けていくためには、羽田空港の機能強化を図ることが不可欠でございます。


新飛行経路の導入につきましては、国の責任と判断で決定したものであり、都といたしましては、引き続き国に対して丁寧な情報提供と騒音・安全対策の実施を求めてまいります。

雑感

いつものプロレス

結果が見えているという意味で、立憲議員と技監との間で繰り広げられていた、いつもながらのプロレスのような質疑応答。

それにしても今回、中田議員は事前に公開された「質問項目」でなぜ、「羽田新ルート」ではなく、「羽田空港について」としたのか(次図)。

ひょっとして、羽田衝突事故の件でも取り上げようとしていたのか。「羽田空港について」という質問項目からは、羽田新ルートへの不明瞭なスタンスしか伝わってこない、と感じるのは筆者だけか。

事前に公開された「質問項目」

都民ファーストは、自分ファーストな都議集団

今回の質問に立った都議19名(代表質問5名、一般質問14名)のうち、羽田新ルートに係る質問をしたのは中田議員(立憲)の1名。

都民ファーストは、自民に次ぐ質問時間(79分)を確保していながら(次図)、誰も羽田新ルートを取り上げていない。完全に自分ファーストな都議集団となっている。

代表・一般質問に係る持ち時間比較 (都議会24年第2回定例会)

 

19年以降の定例会本会議の代表・一般質問人数の内訳を見ると、羽田新ルートを推進している自公でさえ、少ないながらも羽田新ルートの質問をしているのに、都民ファーストはゼロ(次表)。

羽田新ルートに係る定例会本会議代表・一般質問人数 (都議会の党派別内訳)

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