23区の新築マンション価格は高すぎて、もはや庶民には手が届かない状況。
では、中古マンションはどうなのか?
※投稿20年9月18日(更新24年11月20日:10月データ反映)
新築・中古マンション単価の推移
- 新築マンション発売単価
- リーマンショック(08年9月)で大きく下落したもののすぐに回復。第2次安倍内閣発足後(12年12月26日)、アベノミクスの影響で投資や爆買い、相続税対策、非実需要増などもあり13年以降上昇。米中関税引き上合戦の影響で一時下落したあと再び上昇。
- 新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、上下変動が激しいものの高値水準を維持している。
※23年3月は都心大型・高額物件の発売の影響で284.0万円。
- 中古マンション成約単価
- コロナ第1波で20年4月に落ち込むがすぐに回復。22年11月をピークに下降し始めたと見られたが、その後高値水準維持からの急上昇。24年7月に120万円を突破したが、同年8月に下落し115万円。10月117.48万円。
- 単価差(新築-中古)
- コロナ前までは拡大していたが、コロナ後は縮小傾向が見られた。
- 22年4月はHARUMI FLAGの影響などで新築単価が下落する一方、中古単価が100万円を突破した結果、新築・中古の単価差が僅差(7.4万円)となった。
- 23年以降は、新築価格が異次元に高騰し、単価差は上下変動が激しいが拡大傾向を見せている。
(新築は不動産経済研究所の、中古は東日本不動産流通機構の公開データをもとに筆者作成)
※新築・中古マンションの単価差をザックリ50万円とすると、70m2換算ではその差3,500万円(=50万円×70m2)。
地区別の中古マンション単価の推移
23区の中古マンションの成約単価の地区別の推移を次図に示す。
中古マンションといえども、地区によっては庶民にとってなかなか手が届かない価格水準になっている。
最も手が届きやすいのは城東地区。成約単価80万円として、専有面積70m2だと5,600万円。
23区では、次の順に成約単価が高い傾向が見られる。
都心3区>城西>城南>城北>城東
- 都心3区:千代田、中央、港
- 城西地区:新宿、渋谷、杉並、中野
- 城南地区:品川、大田、目黒、世田谷
- 城北地区:文京、豊島、北、板橋、練馬
- 城東地区:台東、江東、江戸川、墨田、葛飾、足立、荒川
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