羽田空港で4月20日19時15分頃、ターキッシュエアラインズTK198便(イスタンブール発、B777-300ER)が着陸ルートを誤進入する事案が発生。
TK198便は、既に着陸態勢に入っていたスターフライヤー 7G88便(北九州発、A320)に接近したあと、ゴーアラウンドし、都心上空を右旋回し無事着陸した。
TK198便、着陸ルートを誤進入
羽田空港で4月20日19時15分頃、ターキッシュエアラインズTK198便(イスタンブール発、B777-300ER)が着陸ルートを誤進入する事案が発生(次図)。
本来であれば、ANA9416便のようにB滑走路に着陸すべきところ、TK198(THY198)便は途中から進路を変えD滑走路着陸ルートに進入。既に着陸態勢に入っていたスターフライヤー 7G88(SFJ88)便に気づいたのか、ゴーアラウンドし、都心上空を右旋回し、無事D滑走路に着陸した。
Flightradar24の航跡図にピンクの文字を加筆
【メモ】便名表記について
- IATAコード(国際航空運送協会による一般向け):TK198、7G88
- ICAOコード(国際民間航空機関による航空管制向け):THY198、SFJ88
TK198便、7G88便に接近!?
TK198便は7G88便にどのくらい接近していたのか?
Flightradar24が公開している両機の位置データ(時刻、飛行高度)を元に可視化してみた。
TK198便は19時13分あたりで7G88便に近づいたあと、高度を上げてゴーアラウンドしている様子が分かる。
※Flightradar24はUTC(Universal Time, Coordinated:協定世界時)表示なので、9時間を加えて日本時間に変換した。
TK198便の飛行ルート(3D図)
上図では、両機の垂直方向の位置関係しか分からない。そこで3次元で表現することにした。横軸を東西方向(経度)、縦軸を南北方向(緯度)、高さ方向を飛行高度として描いた(次図)。
TK198便は、既に着陸態勢に入っていたスターフライヤー 7G88(SFJ88)便に接近したあとゴーアラウンドし、都心上空を右旋回した様子が確認できる。
※フリーソフト「RINEARN Graph3D 5.6」で作成。
ターキッシュ エアラインズは昨年9月22日夜、本来とは異なる離陸ルートを飛行し、東京タワー北側を右旋回するという事案を発生させ、国交省から指導を受けている。
※詳しくは、「トルコ航空199便、品川・港区上空を夜間に低空飛行(9月22日)」。
今回の事案につき、国交省はどのように対応するのか……。
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