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羽田新ルート|港区議会「22年第1回定例会」質疑応答

港区議会の「22年第1回定例会」本会議代表質問(2月17日)で、羽田新ルートに関して、風見利男 議員(共産)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約900文字)しておいた。

※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

風見:海上ルートを活用するよう、国に要請すること

風見利男議員
風見利男 議員(共産、区議9期、都立墨田工業高卒、76歳)

羽田空港都心上空低空飛行はやめ、海上ルートの利用を求めることについて」です。

羽田新飛行経路都心上空の低空飛行の目的は、国際競争力強化、オリンピックの開催、インバウンドのためということです。

しかし、実際は、日本政府観光局が発表した2021年の訪日外国人旅行者数は24万5,900人です。コロナ以前の2019年と比べると99.2%の減、2020年比でも94.0%減です。


わざわざ都心上空を飛ぶ必要ありません。従来通り、海上ルートを活用するよう、国に要請すること。答弁を求めます。

区長:固定化回避の検討を加速するよう強く求めてまいります

武井雅昭 港区長
武井雅昭 港区長(無所属、5期、元港区民生活部長、早大政経学部卒、69歳)

次に、「羽田都心上空低空飛行はやめ、海上ルートを利用するよう、国に要請することについて」のお尋ねです。

令和3年11月から区民意見募集を実施をいたしまして、この募集によりましても、騒音や新飛行ルートについて、多くのご意見を頂いております。

区は、引き続き国に対し、海上ルートの活用や地方空港の活用による飛行ルートの分散化などにより、固定化回避の検討を加速するよう強く求めてまいります

風見:部品落下事故が起きる可能性があります

羽田空港の問題について伺います。区長が所信表明で「固定化回避に向けた検討を一層加速する」と述べました。都心上空ルートを止めなければ区民の不安は無くなりません。


11日夜に成田空港に到着した日本貨物航空のボーイング747から、左主翼の一部を覆うカバーが脱落しました。長さ4.4m 、幅60cm、重さが約60キロ。翌日、滑走路の点検で見つかったと言います。


住民が日々生活する都心上空だったら大惨事になっていたはずです。都心上空を低空飛行すれば、部品落下事故が起きる可能性があります。区民の安全を守るために、南風の時も海上ルートを利用するよう国に強く申し入れるべきです。再答弁お願いいたします。

区長:(落下物への懸念、騒音問題)重ねて国に対し求めてまいります

次に、羽田都心上空を低空飛行に関するご質問でございます。

先般の成田空港でも部品の欠落がありました。区ではかねてから落下物への懸念、あるいは騒音問題について、区民からの声を届け、国に対して求めてきたところでございます。今般のことにつきましても、重ねて国に対し求めてまいります

雑感(港区共産党議員団はブレていない)

他の区議会本会議では共産党も含めて、代表・一般質問で羽田新ルート問題を取り上げる議員が減ってきている。

そんななか、港区共産党議員団(3名)は毎回、羽田新ルート問題を取り上げ、「運用中止」を訴えている。このブレない姿勢だけは高く評価できる

羽田新ルートに係る定例会本会議代表・一般質問人数 (港区議会の党派別内訳)

ただ、武井区長も「国に対し求めてまいります」と、役人が準備した原稿の棒読みに徹している姿勢はまったくブレていない。

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