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羽田新ルート|港区議会「22年第2回定例会」質疑応答

港区議会の「22年第2回定例会」本会議代表質問(6月8日)で、羽田新ルートに関して、福島宏子議員(共産)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約800文字)しておいた。

※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

福島:(氷塊落下)原因が明らかになるまでは都心上空飛行を止め海上ルートの活用を要請すること

福島宏子議員
福島宏子議員(共産党、区議1期、聖徳学園保育士専門学校卒、保育士、55歳)

羽田新飛行ルートの問題についてです。3月13日渋谷区のテニスコートに氷の塊が落ちているのが見つかりました。国土交通省は当初調査する意向を示していましたが、「航空機から落下した可能性が低いので調査は必要ない」と発表しました。


港区は昨年11月から今年1月にかけて新飛行ルートについての意見を募集し、743人から1483件の意見が寄せられ、落下物に対する心配は173件ありました。この心配事が現実になったのが渋谷区での氷塊の落下です。

※「在住・在勤・在学者を対象とした実態調査始まる(港区)」参照。


日本共産党の山添拓参議院議員は現地を調査しました。案内した住民は「国交省はテニスコートは新ルートから350m離れているというが、実際飛行機は真上を飛んでいる」と訴えます。どこで何が落ちるかわからない危険と隣り合わせだということです。


車輪を出すタイミングは機長の判断でしょうが、港区内では着陸態勢に入る表参道交差点付近と思われます。青南小学校、青南幼稚園、二つの青南保育室の真上です。

同様の事態が起きたら大事故につながりかねません。国土交通省に対して今回の氷塊落下が都心上空を飛行した旅客機に原因がないのかしっかりと調査するように要請すること、原因が明らかになるまでは都心上空飛行を止め海上ルートの活用を要請すること、それぞれ答弁を求めます。

区長:固定化回避に向けた検討を一層加速するよう強く求めてまいります

武井雅昭 港区長
武井雅昭 港区長(無所属、5期、元港区民生活部長、早大政経学部卒、69歳)

次に、羽田新飛行ルート問題についてのお尋ねです。
まず、国土交通省への調査要請についてです。

国は氷塊が発見されたと思われる時間の前後に飛行した航空機から氷塊の付着や水漏れ等の不具合・異常は確認されなかったことや氷塊が残存せず成分分析も行う(行えなかった)ことから、これ以上の調査は困難であるとの見解を示しております。

区は引き続き国に対して、落下物等の安全対策の徹底を図るよう強く求めてまいります


次に、海上ルートの活用要請についてのお尋ねです。
区はこれまでも国に対し、海上ルートの活用や今後の航空技術の進展に伴う新たな取組み、地方空港の活用による復航ルートの分散化などにより、羽田新飛行ルートの固定化回避を求めてまいりました。

引き続き固定化回避に向けた検討を一層加速するよう強く求めてまいります。

雑感(港区共産党議員団はブレていない)

他の区議会本会議では共産党も含めて、代表・一般質問で羽田新ルート問題を取り上げる議員が減ってきている。

そんななか、港区共産党議員団(3名)は毎回、羽田新ルート問題を取り上げ、「運用中止」を訴えている。このブレない姿勢だけは高く評価できる

羽田新ルートに係る定例会本会議代表・一般質問人数

ただ、武井区長も「(国に)強く求めてまいります」と、役人が準備した原稿の棒読みに徹している姿勢はまったくブレていない。

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