2019年に読んだマンション関連の本(全22冊)をまとめておいた。
ノウハウ(5冊)
- 三井健太著『マンション大全』朝日新聞出版 (2019/1/18)
この「マンション大全」を読めば、他の本を読む必要はないのではないか(というか、むしろいい加減なマンション本もあるので、読まないほうがいいくらいだ)。
- ちきりん著『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』ダイヤモンド社(2019/4/4)
”自分の頭で考えている”だけあって、痒い所に手が届いている良書。中古マンションのリノベーションを検討している人には、強くおススメしたい。
⇒関連記事「ちきりん著『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』」
- 大原瞠著『住みたいまちランキングの罠』光文社新書(2018/3/15)
どこに住めばいいのか頭を悩ませている人にお勧めの1冊。
⇒関連記事「不都合な真実『住みたいまちランキングの罠』」
- 牧野知弘著『街間格差-オリンピック後に輝く街、くすむ街』中央公論新社(2019/1/9)
不動産価値だとか、リセールバリュー(再販価値)とかが気になって仕方がない人におススメしたい1冊。
⇒関連記事「「住まい=資産」からの決別!『街間格差』央公論新社」
- 後藤一仁著『マンションを買うなら60m2にしなさい』ダイヤモンド社(19/2/28)
「家を買うなら、70~80m2以上の広さは必要」といった価値観に縛られてはいけないという。
⇒関連記事「『マンションを買うなら60m2にしなさい』(ダイヤモンド社)」
災害(3冊)
- 磯田道史著『天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災』中公新書(2014/11/21)
歴史書としてもまた防災書としても読みごたえのある1冊。
- 釜井俊孝 著『宅地崩壊』NHK出版 (2019/4/10)
なぜ都市で土砂災害が起こるのか、分かりやすくかつ辛辣に語る良書。
⇒関連記事「『宅地崩壊』なぜ都市で土砂災害が起こるのか」
- 鎌田浩毅著『富士山噴火と南海トラフ』ブルーバックス(2019/5/16)
現在の富士山はかなりの量のマグマをため込んでいる。もしもそれが一気に噴出したら、そのとき首都圏ではどんなことが起きるのか……。
⇒関連記事「『富士山噴火と南海トラフ』20XX年、国家存亡の危機」
新潮流(4冊)
- 立川こしら著『その落語家、住所不定』光文社新書(2019/1/18)
アドレスホッパー(家を持たない生き方)は、若者の専売特許かと思ったら、43歳の、しかも落語家が実践しているというのだから驚かされる。
- 日経クロストレンド 編『サブスクリプション2.0 』日経BP(2019/6/21)
衣食住のサブスクリプションの成功・失敗事例が詳述されている。起業家志向の人にお勧めの1冊。
⇒関連記事「『サブスクリプション2.0 』月額4万円で全国住み放題」
- ダイアン・マルケイ著、『ギグ・エコノミー』日経BP(2017/9/22)
ギグ・エコノミーでは、モノの所有からアクセスに切り替えることで、経済は様変わりするという。
⇒関連記事「アクセスこそ新時代の所有『ギグ・エコノミー』日経BP」
- 日経不動産マーケット情報(編)『不動産テック 巨大産業の破壊者たち』日経BP社(2019/1/24)
米国では不動産業界でも創造的破壊(ディスラプション)が進行中……。
⇒関連記事「『不動産テック 巨大産業の破壊者たち』(日経BP)」
ポジティブ本(3冊)
- 池田利道著『なぜか惹かれる足立区』ワニブックス (2018/10/9)
足立区愛に溢れている……。
- 落合陽一著『日本再興戦略』幻冬舎(2018/1/31)
住環境に触れた部分もあったので、抜粋しておいた。
⇒関連記事「スーパードライな発想!? 落合陽一『日本再興戦略』」
- 三浦 展著『娯楽する郊外』柏書房(2019/4/26)
写真や古地図なども掲載されているので、ブラタモリ的に楽しむことができる。
⇒関連記事「ブラタモリ!? 三浦 展著『娯楽する郊外』」
ネガティブ本(7冊)
- 朝日新聞取材班『負動産時代』朝日新書(2019/2/13)
本の帯に記された「不動産は地獄の入り口だ!」とか「あなたの家も、いつか必ず負債となる」は必ずしもオーバーな表現とは言えないかも……。
- 日本経済新聞社編『限界都市 あなたの街が蝕まれる』日経プレミアシリーズ(2019/2/9)
17年4月に部門横断的に立ち上げられた調査報道チームによる、最初のシリーズ記事「限界都市」が大幅に加筆・修正された良書。
⇒関連記事「不都合な真実が浮き彫り!『限界都市 あなたの街が蝕まれる』」
- 吉田繁治著『臨界点を超える世界経済』ビジネス社(2019/6/19)
通貨を発行する政府・中央銀行の立場からではなく、通貨を使う国民の立場から書かれた稀有な書。強くお勧めしたい1冊。
ただし、本書を読みこなせるか否かはあなたの金融リテラシの高さ次第……。
⇒関連記事「『臨界点を超える世界経済』都25年から人口減、不動産は下落トレンド」
- 榊淳司著『限界のタワーマンション』集英社新書(2019/6/17)
一部、強調し過ぎなところがなくもないが、タワマンの負の側面がシッカリ描かれているので、タワマン購入を検討されている人は目を通しておいて損はないだろう。
⇒関連記事「それでも住みますか?『限界のタワーマンション』」
- 榊淳司著『すべてのマンションは廃墟になる』イースト新書(2019/2/10)
帯に記されたキャッチコピーは、とても刺激的。「どうすれば マンションの粗大ゴミ化を食い止められるのか」
⇒関連記事「老朽マンションに出口戦略はない!『すべてのマンションは廃墟になる』」
- 安田浩一著『団地と移民』KADOKAWA(2019/3/23)
国内の団地だけでなく、パリ市郊外の団地にまで足を運んだ、濃密なルポルタージュ。
⇒関連記事「濃密なルポルタージュ!『団地と移民』」
- 太田垣 章子著『家賃滞納という貧困』ポプラ新書(2019/2/8)
本書には、著者が現場に足を運び、賃借人に寄り添ってきたリアルな貧困世界が描かれている。
⇒関連記事「6年の極貧生活を脱したシングルマザー司法書士が描く『家賃滞納という貧困』」
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