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羽田新ルート|都議会「22年第3回定例会」質疑応答

都議会の「22年第3回定例会」本会議の代表質問(9月28日)で、羽田新ルートに関して、斉藤まりこ議員(共産)の質疑応答があった。

会議録をもとに、全文テキスト化(約1000文字)しておいた。

東京都議会HPに掲載された事前の「質問項目」には羽田新ルートの項目がなかったので記事化していなかったが、議事録を検索した結果、同議員が羽田新ルート問題を取り上げていたことが判明したので、記事化した(23年2月23日)。


質疑応答のポイント

斉藤まりこ議員(共産)

斉藤まりこ議員(共産)
斉藤まりこ議員(共産党、都議2期、慶應文学部卒、48歳)

【斉藤】シミュレーションの検証の際に設定した飛行経路などを具体的に示すよう求めています。ところが、国は一切明らかにしていません。国に情報の公開を強く求めるべきです

都心上空を大型航空機が低空飛行する羽田新ルートは、実施から2年半がたちました。住民は、深刻な騒音や落下物の危険に悩まされています。国は、新ルートの固定化回避検討会をこれまで5回開きましたが、具体策は見えていません。

ところが、先週末、東京湾上空の新たな飛行ルートを国が検討しているとの報道がありました。我が党の聞き取りに、国土交通省は報道内容を否定し、検討会とは無関係だとしています。

都は、報道された内容が事実かどうか把握していますか

住民は、8月の第5回検討会で報告された、シミュレーションの検証の際に設定した飛行経路などを具体的に示すよう求めています。ところが、国は一切明らかにしていません。国に情報の公開を強く求めるべきですが、いかがですか。

第5回検討会では、江東区や江戸川区上空の離陸経路は現状維持とされました。つまり、離陸時の荒川ルートは固定化されるのではありませんか。

我が党は、羽田新ルートの抜本見直し、都心上空の低空飛行の中止を、多くの住民の皆さんと力を合わせて引き続き強く求めてまいります。

【都市整備局長】具体的な飛行経路や運用イメージを示す段階にないと聞いております

東京都技監
福田至 都市整備局長(1962年東京都生まれ、85年入都 )

次に、羽田新飛行経路についてでございます。
国では、地1区の意見等を踏まえ、新経路の固定化回避に係る技術的方策について、現在の滑走路の使い方を前提として検討が進められております。

先月開催された第5回検討会では、前回、技術的な観点等から選定された2つの飛行方式について、羽田空港への導入に向けた安全性評価等の取組が進められている旨の報告がございました。

先日の報道内容について国に確認いたしましたが、現在、安全性評価等の取組を進めている段階であり、飛行経路案については何も定まっていないと聞いております。

次に、検証中の飛行経路についてでございます。
国に確認いたしましたが、新たな飛行方式において、平行する滑走路の同時運用を見据えた安全性評価等の取組を進めているところであり、具体的な飛行経路や運用イメージを示す段階にないと聞いております。

都は、国の検討会における安全性評価等の検討状況に応じて、適宜、都民の理解が深まるよう、引き続き丁寧な情報提供を国に求めてまいります。

次に、離陸時の荒川ルートについてでございます。
国からは、荒川ルートについて固定化した事実はないと聞いております。

第5回検討会では、騒音軽減出発方式の効果について検証した結果、騒音軽減手法として確立されている3つの方式のうち、現在の荒川ルートに適用中の2つの方式が優位であると報告がございました。

雑感

木で鼻をくくるったような役人答弁。

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