赤羽大臣の肝いりで始まった「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会(国交省航空局)」に係る解説記事につき、適宜とりまめる。
※以下、投稿日が古い順。
※投稿21年8月14日(更新24年1月12日)
- 第1回(20年6月30日開催)
- 第2回(20年12月23日開催)
- 第3回(21年3月17日開催)
- 第4回(21年8月25日開催)
- 第5回(22年8月3日開催)
- 第6回(23年の「夏から秋にかけて開催予定」)
第1回(20年6月30日開催)
- 結論ありき!? 技術検討有識者会議
8名のうち3名は、現在の羽田新ルートの運用の根拠となっている「中間取りまとめ」を策定した「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」の委員 - 不透明感が漂う有識者会議
いま流行りの「非公開」「議事要旨」方式 - 「騒音負担共有論」は妥当なのか?***
赤羽大臣が盛んに言い始めた、千葉県に偏っていたこの騒音の負担を平準化するべきという「騒音負担共有論」に係る筆者の論考 - 羽田新ルート見直し検討、現在の進入ルートに曲線を持たせる!?
技術検討会のメンバのひとりである平田輝満氏がかつて提案していた「非直線進入」方式は、都心上空の経路を多少分散させ、特定の地域に騒音が集中しないようにするという。 - 見直しルート(推定)が通過する地域名
「議事概要」を元に推定される羽田新ルートが通過する13区につき、町丁目単位で図説
第2回(20年12月23日開催)
- 第2回技術的方策検討会の「議事概要」をひも解く
委員の認識として、解決に向けての時間スケールが数年以内ではない様子が垣間見える。 - 現状の羽田新ルートに技術的選択肢を適用してみた
羽田新ルートに技術的選択肢(飛行方式)を適用した場合の曲線経路の可能性を可視化
第3回(21年3月17日開催)
- 超解説!第3回 羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会
一言で言えば、マニアックな技術論が交わされているという印象 - 質問主意書(管制間隔短縮、技術的方策検討委員会で検討?)
先行機と後続機の相互間の間隔を短縮した後方乱気流管制方式につき、国交省は航空機の飛行時間の短縮に一定の効果があると認めながらも、「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討委員会」での検討は行わないとしている - 性能準拠型進入方式とは、固定化回避に係る技術的方策検討会との関係は?
国交省航空局は21年8月6日、「空港周辺における安全かつ効率的な運航を実現するための性能準拠型進入方式等に関する調査」に係る入札公告を出した
第4回(21年8月25日開催)
- 超解説!第4回 羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会
6種類の飛行方式のうち、固定化回避の実現に向けた技術的選択肢となり得る2種類の飛行方式が選定された
第5回(22年8月3日開催)
- 超解説!第5回 羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会
第4回検討会で選定された2つの飛行方式に対して、技術的な検証に係る進捗状況と基準策定に向けて今後行うべき取り組みが示された
第6回(23年の「夏から秋にかけて開催予定」)
※追記24年1月12日
国交省は23年9月1日、都主催の「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第2回)」において、固定化回避検討会の開催時期について、次のように「夏から秋にかけて開催予定」と回答している。
※詳細は、開示請求によって公開された「議事概要」(PDFの6枚目)参照。
問合せに対しては、これまでに過去5回開催した固定化回避検討会の資料や議事概要等をホームページに公表しており、それら資料に基づき、これまでに検討してきた内容についての説明や、ホームページのご案内等を行っている。今後の開催予定についての問合せについては、これまで各自治体へご案内しているものと同様、夏から秋にかけて開催予定ということをお伝えしている。
ところが、23年の夏から秋に開催されることはなかった。固定化回避検討会は第5回(22年8月3日開催)を最後に、1年5か月以上開催されていないのである(次図)。
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