国交省が公表している騒音測定データと各自治体が独自に実施している騒音測定データを可視化分析したまとめ。
※投稿21年9月14日(更新21年11月12日:NEW)
国交省
国交省は羽田新ルート周辺の騒音測定局(19か所)のデータを定期的に公表。小中学校に設置された測定局(9か所)のデータを可視化。
羽田新ルート周辺住民の声を受けた区議会からの要請に押されて、年2回(夏・冬)約1週間・17地点で実施されている短期騒音測定の結果を随時可視化。
東京
東京都
東京都の騒音測定データを可視化 ***
都は羽田新ルート周辺の騒音測定局(5か所)のデータを平日毎日公表。同データを随時可視化。
品川区
品川区は羽田新ルート周辺に設置した測定局2か所(立会小学校・台場小学校)で測定した騒音データを月単位で随時公表している。
港区
港区は羽田新ルート周辺で不定期に、短期間、騒音測定したデータを随時公表している。
豊島区
豊島区は、新飛行経路の直下の区施設(南長崎第二保育園)にて、不定期に短期間、区独自の騒音測定を実施している。
ただ、実測値の平均値しか公表されていないのでほとんど意味がない。いちおう騒音測定やってます、みたいな……。
豊島区から詳細データを入手し、可視化分析した。
北区
情報開示請求手続きによって、北区がHPで公表している「航空機騒音実態調査結果」の元データ(日報116枚)を入手し、羽田新ルート運用開始前後の航空機騒音の違いを可視化分析。
江戸川区 ※NEW
江戸川区は、区独自で清新町コミュニティ会館に騒音測定局を設置し、04年度から常時測定を実施。18年度以降の測定結果を「航空機騒音の測定結果」として年度単位でHPで公表している
埼玉
埼玉県
埼玉県は県内4か所で、20年9月から10月にかけて各地点1週間測定したデータを公表している(次図)。
測定データが一部しか公開されていない。
※追記21年9月16日
埼玉県水環境課の本件担当者に9月16日、電話確認した内容は以下のとおり。
測定データが一部しか公開されていないのではなく、HPに公開されているデータが全てだった。
- HPに公開しているデータしかない
- 測定した波形データと国交省「羽田空港飛行コース」で公開されている飛行データ(公開期間1か月)を照らし合わせて、航空機騒音を拾った。
- 測定した波形データはあるが、リオン社の「環境計測データ管理ソフトウェアAS-60」がないと読めない。
- 測定した波形データ印刷することは可能だが、膨大な量になる。
- HPで公開している以上の分析を行った資料はない
- 当時の飛行状況は分からないので、これから航空機騒音を拾い上げることができない。
- 和光市立第三中学校(A滑走路・悪天ルート下)の計測データは取れていない。
- 令和3年度は計測を行っていない
※リオン社の「AS-60 環境計測データ管理ソフトウェア 無料体験版」を使って解析できないこともないが、労多くして得られる成果が少ないのでやめた。
さいたま市・朝霞市・和光市 ※独自測定なし
悪天時運用のA滑走路到着ルートが通過する(飛行高度900m)さいたま市の一部(浦和区、南区、桜区)、朝霞市の東側、和光市では70dBの騒音が降り注ぐのだが(大型機(B777-300)の場合)、これらの市では独自の騒音測定は実施されていない。
神奈川
神奈川県
南風時にB滑走路から出発する「川崎ルート」では、1時間当たり20回(3分ごと)の頻度で、航空機が川崎区上空を通過することになっている。
神奈川県は、年4回、6地点で1週間から2週間の騒音測定を実施し、県のホームページで公表している。
川崎市 ※独自測定なし
川崎市の交通政策>空港
川崎市は市独自の騒音測定を実施していない。
あわせて読みたい