「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」の「令和3年度 第2回分科会」が8月30日に開催されていたことをご存じだろうか。
※投稿21年9月17日
「都及び関係区市連絡会」今回もコッソリ開催されていた
東京都都市整備局の「羽田空港の更なる機能強化について」のページを眺めていて、「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」の「令和3年度 第2回分科会」が8月30日に開催されていたことに気がついた。
都市整備局HPに9月14日に掲載されていたのである(次図)。
都HPの新着情報にも都市整備局HPの新着情報にも掲載されていないので、一般の都民が知ることは不可能である(それが狙い?)。
※第1回幹事会(6月29日開催)のときもコッソリ開催されていた。
都市整備局の読みづらい「トピックス」に目を凝らすと、「第2回分科会」が開催されたことが分かる(次図)。
令和3年度羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第2回)| 東京都都市整備局
会議の概要はとてもシンプル。議事の要旨はたったの2行しかない。
会議の概要
- 会議名 令和3年度羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第2回)
- 開催日 令和3年8月30日(月曜日)
- 出席状況 東京都、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、江戸川区、国土交通省
- 議事の要旨
* 国土交通省より、騒音測定結果や部品欠落報告等について説明。
* 国土交通省より、「第4回羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」の内容について説明。
「主な意見及び国の回答等」は「後日公表」とされている。
公開された「会議資料」(次図)のうち、資料1~資料6-1は、国交省が「新飛行経路の定期運用報告(第8回)」として9月15日に公表した資料と同じ。資料6-2は、この会議のオリジナル。資料7は、「第4回 羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」(8月25日開催)の配布資料と同じ。
都民の怒りは都ではなく、国に向かっている!?
「(資料6-1)国に寄せられた意見について」と「(資料6-2)都に寄せられた意見について」には、21年5月から6月までの問合せ件数が掲載されている。
「令和3年度 第1回幹事会」(21年6月29日開催)で公表された同様の資料(21年3月から4月までの問合せ件数)と合わせて、可視化したのが次図。
国や国が委託しているコールセンターに寄せされた件数と比較すると、都に寄せられた件数がいかに少ないかが分かる(次図)。
都民の怒りは東京都ではなく、国に向かっているのか。あるいは都民は東京都に羽田新ルートに係る対応を期待していないのか……。
国交省は衆院選終了まで動きが取れない!?
さて、今回の「分科会」は今年度2回目(1回目は4月27日開催)。昨年度は「分科会」は6回開催された。「幹事会」のほうは今年度1回(次図)。
今年度はなんとものんびりした進行なのだが、国交省主催の「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」(第5回目)に向けた地ならしが始まったと見るべきなのか。それとも、国交省は衆院選終了まで動きが取れないと見るべきなのか……。
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