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羽田新ルート|豊島区の騒音測定データを可視化

南風時に都心上空を通過して羽田に到着するルートの運用が開始されたのは20年4月3日。

豊島区は、新飛行経路の直下の区施設(南長崎第二保育園)にて、不定期に短期間、区独自の騒音測定を実施し、その結果を一部公表している。

※投稿21年9月23日(更新22年9月6日:22年7月データ反映


もくじ

いちおう騒音測定やってます、みたいな

豊島区は、新飛行経路の直下の区施設(南長崎第二保育園)にて、不定期に短期間、区独自の騒音測定を実施し、その結果を一部公表している(次図)。
実測値の平均値しか公表されていないのでほとんど意味がない。いちおう騒音測定やってます、みたいな……。

豊島区の騒音測定結果
羽田空港の新飛行経路の飛行に伴う騒音の測定について|豊島区

 

航空機は測定場所(南長崎第二保育園)の直上を1200mから1050mに降下しながら通過することになっている(次図)。

測定場所(南長崎第二保育園)

※南風時に都心上空を通過して羽田空港に到着するルートの運用時間帯は、午後(15時から19時、うち3時間)。国交省の計画では、A滑走路到着ルートは1時間当たり14回(4分17秒ごと)、C滑走路到着ルートは1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で飛ぶことになっている。

豊島区から詳細データが送られてきた

もう少し詳しいデータを知るために「区政へのご意見・ご要望(入力フォーム)」を使って、「測定日ごとの航空機騒音発生回数および最大騒音レベル(dB)の最大値・最小値・平均値」を問い合わせてみた。

1週間後に環境保全課からメールで、リクエストしたデータが送られてきた(次図)。

豊島区に問い合せた結果

 

環境保全課から送られてきたデータを整理したのが次表。

飛行回数にバラツキが見られるのは、日によって時間あたりの飛行機数にバラツキがあることに加え、南風時の運用時間の長短に影響されるためと考えられる。

最大騒音レベル・飛行回数(豊島区測定)

※豊島区から22年7月分データを入手し、上表に反映した(22年9月6日)

豊島区の騒音測定データを可視化

環境保全課から送られてきたデータを可視化したのが次図。

最大騒音レベルの最大値(赤色)を見ると、20年8月は74~78dB(単純平均74.6dB)だったのに対して21年7月は68~70dB(単純平均69.0dB)と大きく減少していることに気づかされる。その差5.6dB(単純平均の差)。

22年7月は69~72dB(単純平均69.7dB)。21年との差0.7dB(単純平均の差)

最大騒音レベル・飛行回数の推移(豊島区測定)
※豊島区から22年7月分データを入手し、上図に反映した(22年9月6日)

 

最大騒音レベルの最大値の経年変化は、大型機の通過機数の割合の変化と関係があるのか(次図)。

豊島区の計測データが少なすぎて、何とも言えない。

機材区分別の通過機数・割合の推移(南風時到着ルート)

南風時の都心低空飛行ルート運用実績を可視化(22年8月)」グラフを加工

 

昨年8月の騒音レベル74~78dBは、騒音環境としてはよろしくない。国交省の資料によれば、「幹線道路際、掃除機、騒々しい街頭」の騒音レベルは70~80dB(次図)。

騒音環境と航空機騒音の程度について
国交省のFAQ冊子v6.2(P56)「騒音環境と航空機騒音の程度について」

雑感

今回騒音データをお送り頂いた環境清掃部環境保全課の公害対策グループの担当者には感謝。そのうえで改善提案2点。

なぜ、騒音測定データを全て公開していないのか

環境保全課から送られてきた騒音データは、たいした量ではない(45行!)。

最初から区のホームページで公開してもいいと思うのだが。しかしそのようにしなかったのは、「どうせ誰も関心ないだろから取りあえず最低限の情報を載せとけ」というようなことではなかったのかと勘繰りたくなる。

場当たり的とも思えるような不定期な測定でいいのか

これでは航空機騒音の実態が把握できないのではないか。まあ、筆者のように可視化分析することによって、豊島区の航空機騒音の実態はある程度見えてくるのだが。

追記(今後の測定予定)

※追記21年9月24日

豊島区に9月23日、今後の測定予定を照会したところ、翌24日以下の回答が送られてきた。

今後、令和3年度内の測定は予定しておりません。
次年度以降の測定については、年1回程度の実施を考えておりますが、時期は未定です。

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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