国交省が「丁寧で分かりやすい情報提供を行っています」として羽田新ルートが通過する自治体の住民を対象にポスティングしたチラシ(次図)には、国交省に都合のいい情報ばかりが目立つ。
このブログで書いてきた羽田新ルート関連記事のうち、特に板橋区民に係る情報をまとめておいた。
※投稿21年10月11日(更新23年3月8日)
基本情報
到着ルート(都心低空飛行)概念図
- 南風時(年間の約4割)の午後3時から7時のうち3時間、新宿⇒渋谷⇒港⇒目黒と降下。品川上空では、東京タワーよりも低い高度300mで飛ぶ。
- 「A滑走路到着ルート」は1時間当たり14回(4分17秒ごと)、「C滑走路到着ルート」は1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で、上空から騒音が降り注ぐ。
羽田新ルートが通過する地域(27地域)
羽田新ルートは板橋区内の27地域の上空を通過する(次図)。
- A滑走路到着ルート
成増1丁目、成増2丁目、成増3丁目、成増4丁目、成増5丁目 - C滑走路到着ルート
(好天時)
向原1丁目、向原2丁目、向原3丁目、常盤台1丁目、常盤台2丁目、南常盤台1丁目、大原町、志村1丁目、小豆沢1丁目、小豆沢2丁目、蓮根1丁目、蓮根2丁目、前野町1丁目、前野町3丁目、東山町
(悪天時)
赤塚3丁目、赤塚新町2丁目、赤塚新町3丁目、成増2丁目、成増3丁目、成増4丁目、成増5丁目
板橋区民3割(17万人)が騒音の影響を受ける
A滑走路到着ルート約4万人、C滑走路到着ルート約13万人。
板橋区民56万人のうち、3割(17万人)が羽田新ルートの騒音の影響を受ける(次表)。
航空機騒音の測定
板橋区(独自測定なし)
板橋区は、品川・港・豊島・北区などと違って、区独自の騒音測定を実施していない。
東京都(測定局なし)
東京都が羽田新ルート周辺で騒音をモニタリングしている測定局は5か所。うち板橋区内はゼロ。
※参考「東京都の騒音測定結果を可視化※随時更新」
国交省(赤塚第二中)
国交省が騒音データを公表している測定局は19か所。うち板橋区内では赤塚第二中学校に設置されている。
- A滑走路好天着陸経路とC滑走路悪天着陸経路のほぼ直下
- 高度約1,200~1,350m
赤塚第二中学校(下図の赤色)の騒音レベルの最大値平均は60~65dB。
※詳細および最新情報は「国交省の騒音測定データを可視化※随時更新」
反対運動
板橋区議会
板橋区議会の定例会本会議での代表・一般質疑応答(まとめ)
- 23年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 22年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 21年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 20年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 19年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
羽田新ルートに係る請願・陳情の採決状況(19~20年)
- 不採択8件
板橋区議会のパワーバランス
19年4月21日の統一地方選挙後、板橋区議会では、羽田新ルート推進派の割合が6割を占めている(次図)。
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