全日本不動産協会(略称:全日)は、1952年の宅地建物取引業法施行後まもなく設立された、不動産業界最古の歴史を誇る公益法人。
筆者は、同協会の東京都本部が発行している季刊誌『不動産東京』で、「知っておきたい世界の”住まい文化”」という見開き2ページの連載を執筆している。
不動産東京「2024年秋号」
10月に発行された秋号は、アルバニア編
アルバニアは、東南ヨーロッパのバルカン半島南西部に位置する共和制国家。国土のおよそ4割が森林に覆われ、面積は約2.9万k㎡(四国の約1.5倍)。人口は約276万人を数え、約9割がアルバニア人。
秋号では、首都ティラナに建つ高層集合住宅「レイクビューレジデンス」(写真左側)と「ガーデンビルディング」(写真右側)の2件を紹介。
紙面の都合で紹介できなかった物件のなかから、首都ティラナに建つ、住戸を含む複合用途建物3件をピックアップ。
ダウンタウンワン(40階建て)
国内で最も高い複合用途建物(40階建て、2024年完成)。
下半分がオフィス、上半分が住戸。壁面にアルバニアの地図がレリーフ状に形成されているのが印象的。
Photo by Lolkatey.2023.Public domain.
ブックビルディング(21階建て)
住宅、商業、オフィススペースからなる複合用途建物(21階建て、2024年完成)。
「ブックビルディング」という建物名称は、ブックマークでいっぱいの外観に由来している。
Photo by BBB2021.2023.CC BY-SA 4.0.
Ambasador 3(23階建て)
住宅、小売店、商業施設からなる複合用途建物(23階建て、2016年完成)。
モダニズム様式が取り入れられたこの建物は、最も低い部分から最も高い部分まで、素材を生かしたデザインが採用されている。鉄筋コンクリートとガラス面を並置することで、建物の高さと環境に優しい耐久性のある構造と透明性が強調されているのだ。
Photo by Kj1595k.2016.CC BY-SA 4.0.
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