全日本不動産協会(略称:全日)は、1952年の宅地建物取引業法施行後まもなく設立された、不動産業界最古の歴史を誇る公益法人。
同協会の東京都本部が発行している季刊誌『不動産東京』で、「知っておきたい世界の”住まい文化”」という見開き2ページの連載を執筆している。
不動産東京「2022年新年号」
1月に発行された新年号は、アイルランド共和国編
アイルランドと関係が深い著名人としては、明治時代の随筆家であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)やタレントのホラン千秋(父親がアイルランド人)などがいる。
新年号には、テルフォードビル(7階建て、総戸数31戸、2007年完成)とエリシアンタワー(17階建て、総戸数46戸、2008年完成)の2件を紹介(写真)。
紙面の都合で紹介できなかった物件のなかから、高層の集合住宅3件をピックアップ。
ミレニアムタワー(Millennium Tower)
ダブリン市内のリフィー川の両側にあるドックランズ地域に最初に建った高層ランドマークタワー(18階建て、総戸数242戸、1998年完成)。
このランドマークタワーは、桟橋、公共彫刻、ウォーターガーデンなどの公共設備を含む大規模な複合施設プロジェクトの一部。同プロジェクトは1999年、ミース・ファン・デル・ローエ賞のアイルランド部門の1つに選ばれている。
Photo by Sarah777.2007.Public domain.
アルトヴェトロ(Alto Vetro)
ダブリン市内のグランドカナルドックの西側に建つ高層住宅(16階建て、総戸数26戸、2008年完成)。アイルランド建築家協会(RIAI)の住宅銀メダル(2007〜 2008年)を受賞。
ワンフロア2戸。3方向全面ガラス張り(電動ローラーブラインド付き)。上層階には2フロアを使ったメゾネットタイプ方式が採用されている。
Photo by Sarah777.2009.Public domain.
キャピタルドック(Capital Dock)
ダブリン市内のリフィー川の両側にあるドックランズ地域に建つ高層複合建物(22階建て、総戸数190戸、2018年完成)。
5つ星ホテルのコンシェルジュが、宅配便の受け取りからレストランの紹介まで、週7日、現地で対応。入居者は、プライベートジム、フィットネススタジオ、会議室のあるビジネスラウンジ、居住者用ラウンジ、キッチン、ダイニングルーム、シネマルームなどの設備を独占的に利用することができる。
Photo by DylanGLC2017.2021.Public domain.
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