全日本不動産協会(略称:全日)は、1952年の宅地建物取引業法施行後まもなく設立された、不動産業界最古の歴史を誇る公益法人。
同協会の東京都本部が発行している季刊誌『不動産東京』で、「知っておきたい世界の”住まい文化”」という見開き2ページの連載を執筆している。
不動産東京「2023年新春号」
1月に発行された新春号は、ブルガリア編
社会主義時代の不動産市場においては、国家が不動産を管理し、売買・賃貸価格を推計し、固定価格として提示した。市民が購入できる住宅は、プレハブ工法による集合住宅。現在、ブルガリアの大都市にある住宅の約3割は、この社会主義時代に建設された集合住宅が占めている。
新春号には、首都ソフィアに建つ商業施設と集合住宅が一体となった複合建物「アストラ」(写真左側)とブルガス市の高層集合住宅5棟(写真右側)の2件を紹介。
紙面の都合で紹介できなかった物件のなかから、集合住宅3件をピックアップ。
スヴェタ・トロイツァ地区の集合住宅(ソフィア)
元麻布にあるフォレストタワー(29階、180戸)ほどではないが、22階建ての頭でっかちな形状の集合住宅(3棟)。
住人の一部がボランティアで、各階のエレベータ扉や1階エントランス壁面の塗装を実施したという。
Photo by WikiPhilPa.2019.CC BY-SA 4.0.
アーセナルスキー大通り沿いの集合住宅(ソフィア)
首都ソフィアの南部にある大規模公園、サウスパークに面した幹線道路沿い建つ8階建ての集合住宅(1階は店舗)。
小さなバルコニーの立ち上がり面を塗装した赤が目立つ。
Photo by zonemars.2008.CC BY-SA 3.0.
パステル調の集合住宅(ガブロヴォ)
ブルガリア中部の都市ガブロヴォ(人口4.6万人)、ドナウ川の支流であるヤントラ川沿いに建つ10階建ての集合住宅。
手前は、姉妹都市ガブロヴォ(ロシア)から送られた作品。奥に見える円形建物は、屋内スポーツ施設(5階建て・収容人数1,920人、1994年完成)。
Photo by Иван.2019.CC BY-SA 4.0.
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