23年第3回定例会本会議(9月)の代表・一般質問において、羽田新ルート問題はどのくらい取り上げられたのか?
これまでブログ記事に投稿してきた都議会・各区議会の質疑応答をもとに整理しておいた。
※羽田新ルートが通過する13区の区議会と都議会を対象とした。
羽田新ルートの質疑があった都議会と3区議会
※以下、敬称略
都議会(共産1)
- 白石(共産):知事、現地に出向き、騒音を体感し、住民の声を聞くべき
- 局長:都に寄せられた意見を国に伝えております
⇒詳しくは、都議会「23年第3回定例会」質疑応答
港区議会(自民1、共産1)
- 鵜飼(自民):説明会の要請、区の対応?
- 区長:強く求めてまいります
- 風見(共産):説明会開催をこれまで以上に強く求めること
- 区長:引き続き国と粘り強く協議を進めてまいります
⇒詳しくは、港区議会「23年第3回定例会」質疑応答
※参考:港区議会「23年第3回定例会」決算特別委員会(環境清掃費)
品川区議会(共産1)
- 安藤(共産):(かつて品川区は、国策に対しても働きかけ)なぜ学ばない
- 部長:固定化回避検討会によるさらなる検討を国に今求めている
⇒詳しくは、品川区議会「23年第3回定例会」質疑応答
※参考:品川区議会「23年第3回定例会」決算特別委員会(質疑応答)
渋谷区議会(無所属1)
- 鈴木:対応につき区長に見解を求めます
- 区長:十分な情報提供するよう、今後も継続して(国に求めて)まいります
⇒詳しくは、渋谷区議会「23年第3回定例会」質疑応答
羽田新ルートの質疑が無かった10区議会
羽田新ルートが通過するのに、本会議の代表質問・一般質問で羽田新ルートの問題が取り上げられていなかったのは10の区(新宿、江東、目黒、大田、中野、豊島、北、板橋、練馬、江戸川)。
10の区議さん仕事してますか?
「委員会で議論しているよ」と反論が聞こえてきそうだが、委員会の議論など区民には届かない。
※詳しくは、「羽田新ルート|一般質問以外の舞台での議論は存在していないも同じ」参照。
雑感
羽田新ルートを取り上げた議員数の推移
23区のうち羽田新ルートが通過するのは13の区。この13区につき、19年第1回定例会以降の本会議代表・一般質問で羽田新ルートを取り上げた人数の内訳を次表に示す。
渋谷・港・品川区議会の人数の多さが際立つ。
一方、羽田新ルートを推進している小池都知事のチルドレンである都民ファースト議員に支配されている都議会はヒドイ。少なくとも羽田新ルート下の住民の代表とはいえない。
質疑応答文字数(≒質疑応答時間)の推移
当初、羽田新ルート問題を盛んに取り上げていた港・品川・渋谷区議会のうち、港・渋谷区議会ではやや勢いがなくなってきた。このことは質疑応答を書き起こした文字数(≒質疑応答時間)から読み取ることができる(次図)。
さらに言えば、20年3月から羽田新ルートの本格運用が開始されて以降、都議会と羽田新ルートが通過する13の区議会の定例会本会議では、羽田新ルートに係る1人当たりの文字数(≒質疑応答時間)に減少傾向が見られる(攻めあぐねている!?)。
あわせて読みたい