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羽田新ルート|港区議会「23年第3回定例会」質疑応答

港区議会「23年第3回定例会」本会議の一般質問(9月11日・12日)で、羽田新ルートに関して、2名の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千文字)しておいた。


もくじ

鵜飼雅彦 議員(自民)

鵜飼雅彦 議員(自民)
鵜飼雅彦 議員(自民党、区議5期、専修大学経済学部卒、65歳)

鵜飼:説明会の要請、区の対応?

次に、羽田空港機能強化についてです。コロナ禍が収まり、外国人旅行者も増加しています。また、感染の影響によりコロナ禍前の状況に近づいていくことが予想されます。

コロナ禍で始まった新飛行経路ですが、いよいよ本格的に港区上空を飛ぶわけであり、羽田新経路固定化回避に関わる技術的方策検討会の結果が注目されます


区としては説明会の要請を行っていますが、早く区民が安心できる結果を望むわけですが、区の対応をお伺いいたします

区長:強く求めてまいります

武井雅昭 港区長
武井雅昭 港区長(5期、元港区民生活部長、早大政経学部卒、70歳)

次に、羽田空港機能強化についてのお尋ねです。
これまでも区と区議会は、国に対して飛行ルートの活用(←原稿の読み間違い)、地方空港の活用等による・・・、失礼しました。国に対して海上ルートの活用、地方空港の活用等による飛行ルートの分散化、落下物対策の強化などを要請してまいりました。


また昨年7月、国に対し私と議長との連名で新飛行ルートの固定化回避の検討を加速するとともに住民説明会の開催等の要請をいたしましたが、実施の具体化には至っていないことから再度本年7月に要請をいたしました。


引き続き区議会とともに、国に対し住民説明会の実施や固定化回避の早期実現を強く求めてまいります

風見利男 議員(共産)

風見利男 議員(共産)
風見利男 議員(共産、区議10期、都立墨田工業高卒、78歳)

風見:説明会開催をこれまで以上に強く求めること

羽田新飛行ルートに関する住民説明会の開催についてです。

7月28日、昨年に続き、区長と議長の連名で国土交通省に羽田新ルートに関する住民説明会の開催を要請しました。「みなとの空を守る会」から出された請願に答えたものです。


港区独自の騒音測定では、広陵中学校では85.6 DB、本村小学校で86.8 DB の最大値を記録。平均値でも70dB を超える騒音で、健康被害をもたらすレベルです。


新ルートの運用開始から3年5か月、我慢を重ねた区民の声を国交省は真摯に受け止めるべきです。港区長、区議会議長とともに、請願者や町会長も含めた要請行動で、説明会開催をこれまで以上に強く求めること、答弁を求めます。

武井雅昭 港区長
武井雅昭 港区長

区長:引き続き国と粘り強く協議を進めてまいります

次に、羽田新飛行ルートの住民説明会を強く求めることについてのお尋ねです。

住民説明会については、実施の具体化に向けて、開催時期や開催方法など、国とこれまで複数回にわたり協議をしているところです。

今後も早期の開催に向けて、引き続き国と粘り強く協議を進めてまいります

雑感(もはやプロレス)

港区議会では、定例会本会議で羽田新ルート問題に係る代表・一般質問を取り上げるのは共産党と「みなと政策会議」(⇒改選後:みなと未来会議7人、みなと政策会議4人)だけでなく、自民・公明党議員も少なからず取り上げるのが他の区議会では見られない特徴である(次表)。

とはいえ、毎回取り上げているのは共産だけ。

羽田新ルートに係る定例会本会議代表・一般質問人数

 

羽田新ルートの本格運用開始後に開催された20年第3回定例会では、羽田新ルートに係る登壇者数・文字数(≒質疑応答時間)とも最も多かったのだが、その後減少傾向(次図)。

港区議会 本会議定例会/羽田新ルートに係る 代表・一般質問登壇者数・質疑応答文字数の推移

 

今回の質疑応答でも、実質的な進展はゼロ。

自民・共産が説明会の開催を求めるも、区長は「強く求めてまいります」「粘り強く協議を進めてまいります」と役人が作成した耳タコ表現を棒読みするだけ。もはやプロレスと化してしまっている。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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