羽田新ルートが通過する13区のうち、5区(港、新宿、品川、渋谷、江戸川)では、12月~2月にかけて教室型説明会が実施された(羽田新ルート|残り10区の教室型説明会は5・6月!?)。
その後の教室型説明会はどうなったのか?
統一地方選挙(4月)の時期と参院選(7月)への影響を避けて、5月・6月あたりに教室型説明会が再開されるのではないのかと予想していたら、3つの区(品川、新宿、豊島)で開催されることが分かった(4月26日現在)。
いまだ開催されていない残りの7つの区はいつ実施されるのか――。
↓ 羽田新ルートが通過する13の区
※図中の数値は騒音の影響を受ける可能性がある住民の割合を示す。
「羽田新ルート|騒音影響を受ける区民100万人超」より
(※6月7日追記)
- 3区(品川、新宿、豊島)で教室型説明会が開催される
- 品川区:今回もマスメディアは排除?
- 新宿区:対象地域の区民の方優先
- 豊島区:経路付近にお住まいの方以外お断り
- なぜ、まだ教室型説明会が開催されていない区があるのか
- 追記(教室型説明会の開催実施・予定の区)
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3区(品川、新宿、豊島)で教室型説明会が開催される
5月から6月にかけて教室型説明会が開催される3つの区(品川、新宿、豊島)の開催日程を次表に示す。
特筆すべきは、品川区での開催日数が多いことと、これまで教室型説明会が開催されていなかった豊島区が加わったことだ。
開催日時など、区ごとにもう少し詳しく見てみよう。
品川区:今回もマスメディアは排除?
品川区の「区内地域への個別説明会」によれば、前回が8か所だったのに対して、今回は次の5か所で開催される(いずれも19時~20時30分)。
- 5月15日(水) 戸越小学校体育館
- 5月23日(木) 荏原第三地域センター区民集会所
- 5月30日(木) 荏原第四地域センター区民集会所
- 6月4日(火) 荏原第一地域センター区民集会所
- 6月13日(木) 荏原第二地域センター区民集会所
今回も対象者は、それぞれ開催される場所ごとに、管内の住民とされている。
前回のように、マスメディアは排除されるのだろうか?(羽田新ルート|教室型説明会からマスコミが排除された驚きの理由)
新宿区:対象地域の区民の方優先
新宿区の「区民向け地域説明会の開催について」によれば、前回2か所(角筈地域、柏木地域)で、今回は前回と違う2か所で開催される(いずれも18時30分~20時)。
- 5月20日(月)落合第一地域センター
- 5月21日(火)落合第二地域センター
今回も「対象地域の区民の方優先」とされている。
今回をもって新宿区としては、羽田新ルートが通過する全ての地区(角筈、柏木、落合)の住民を対象とした教室型説明会が実施されることになる。でも、前回参加できなかった角筈・柏木地区の住民は、落合地区住民優先の説明会に参加させてもらえるのだろうか……。
「新宿区議会 第1回定例会「羽田新ルート問題」一般質問なし」より
豊島区:経路付近にお住まいの方以外お断り
豊島区の「豊島区内での説明会の開催について」によれば、今回はじめて2か所で開催される(いずれも19時~20時30分)。
- 5月31日(金)椎名町小学校 体育館
- 6月7日(金)千早地域文化創造館
豊島区民の方が対象の住民説明会です。
会場の都合で、経路付近にお住まいの方以外の方の入場をお断りする場合があります。
経路付近の住民以外は入場できない可能性があるのだが、「経路付近」の定義は何なのか……。
なぜ、まだ教室型説明会が開催されていない区があるのか
羽田新ルートが通過する13区のうち、まだ教室型説明会が開催されていないのは、次の7つの区。
- 江東、目黒、大田、中野、北、板橋、練馬
なぜ、これら7つの区では、教室型説明会が開催されていないのか?
必ずしも羽田新ルート推進派議員の割合が高いことだけが理由でもなさそうだ。なぜならば、反対派議員の割合が5割を超えている豊島区と江戸川区で教室型説明会が実施される(された)からだ。
中野区は、区民の半数以上が騒音の影響を受ける可能性があって、反対派議員の割合が45%しかないのに、いまだ教室型説明会が実施されていない。
7つの区で教室型説明会がまだ開催されていない理由として考えられるのは、これらの区の議員の多くが羽田新ルートに関心が薄いことではないだろうか。これまでの各区議会の議事録を読んできてそのような印象を持った次第である。
追記(教室型説明会の開催実施・予定の区)
- 6月7日追記:江東区でも教室型説明会はじまる
- 5月23日追記:北区でも教室型説明会はじまる
- 5月8日追記:板橋区でも教室型説明会はじまる
- 4月30日追記:練馬区でも教室型説明会はじまる