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羽田新ルート|渋谷区の教室型説明会でも入場制限

品川区に続き渋谷区でも遂に、6か所で教室型説明会が開催されることになった。

でも、たった1日の指定された時間帯への参加を住民に求めることは、現実的なのか……。


もくじ

教室型説明会の開催は広報紙でしか知ることができない!?

昨年末(11月29日)の渋谷区議会では、まだ教室型/オープンハウス型の議論がされていた(羽田新ルート|渋谷区議会「18年第4回定例会」質疑応答)。ところが、いつの間にか区内6か所で教室型説明会が開催されることになっていた。

もちろん大半の渋谷区民はそんなことは知る由もない。なぜなら渋谷区のトップページの新着情報はもちろん、区の「羽田空港の機能強化」のページにも掲載されてないからだ。

渋谷区議会で、教室型説明会の開催を求めていた治田学議員(立憲民主党渋谷)でさえ、自信のツイッター@harutamanabuで教室型説明会の開催には触れていない(1月11日現在)。


では、どこで教室型説明会の開催情報を知ることができるのか?

じつは区の広報紙「しぶや区ニュース」(19年1月15日号)で知ることができる。

全12頁のうち、7頁目に掲載されているのだ(次図)。

「しぶや区ニュース」(19年1月15日号)

区内6か所で教室型説明会

教室型説明会(地域ごとの個別説明会)が開かれるのは下記の6か所。
時間帯はいずれも19:00~20:30。なかには安倍総理の私邸(富ヶ谷1丁目)も含まれている。

  • 1月23日(水)地域交流センター恵比寿
    【恵比寿地区】恵比寿1丁目7・8番、東3丁目17・25・26番、恵比寿南1~3丁目、恵比寿西1・2丁目、代官山町、猿楽町、鉢山町、鶯谷町
  • 2月5日(火)千駄ヶ谷社会教育館
    【千駄ヶ谷、神宮前地区】代々木1・2丁目、代々木3丁目19番、千駄ヶ谷1~6丁目、神宮前1~6丁目(神宮前5丁目34~53番を除く)
  • 2月7日(木)恵比寿社会教育館
    【新橋、氷川地区の一部】恵比寿1~4丁目、広尾1~5丁目、東1~4丁目
  • 2月13日(水)つばめの里・本町東
    【本町、笹塚地区】本町2~6丁目、笹塚1~3丁目、幡ヶ谷1~3丁目
  • 2月15日(金)19:00~20:30 YCC代々木八幡コミュニティ
    【上原、西原、初台地区】上原1~3丁目、富ヶ谷1・2丁目、西原1~3丁目、元代々木町、大山町、初台1・2丁目、本町1丁目、代々木3~5丁目(代々木3丁目19番を除く)
  • 2月19日(火) 商工会館
    【大向、氷川地区の一部、その他】渋谷1~4丁目、桜丘町、南平台町、道玄坂1・2丁目、円山町、神泉町、松濤1・2丁目、神山町、宇田川町、神南1丁目、神宮前5丁目 22・33~53番、その他表中に記載のない区内の地域

教室型説明会…入場制限

広報紙には「それぞれの対象地域に居住している人が参加できます」とわざわざ記されている。

これは、恵比寿地区の住民は同地区の説明会(1月23日開催)にしか参加が認められないことを意味しているのではないのか。当日の都合がつかなくて「千駄ヶ谷、神宮前地区」の説明会(2月5日開催)に参加しようとしても、断られる可能性があるのではないのか。

そもそも、説明会の時間帯が遅い(19:00~20:30)とはいえ、たった1日の指定された時間帯の参加を住民に求めることは、現実的なのか。広い会場を確保すれば、地区制限など不要ではないのか。

これでは「国交省はできるだけ住民には参加してほしくない」と思われても仕方がないのではないのか。

 

また、広報紙には「個別説明会での取材・立ち入りは禁止となります」とも記されている。

品川区での教室型説明会と同様、国交省はマスコミを排除する理由として、「参加者を萎縮させる」という珍論を展開するのだろうか。

羽田新ルート問題に係る世論形成の分断を画策しているとしか思えない国交省。渋谷区長には、国交省に抗ってマスコミ取材・立入を実現してほしいところだが、教室型説明会の周知方法を見る限り期待できなさそうだ。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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