今週末に投開票日を迎える品川区長選挙。浜野健氏(区長3期目)の羽田新ルート「容認」に対して、佐藤裕彦氏と西本貴子氏の二人が「撤回」で挑む。
討論会が開催されれば、羽田新ルート問題が広く世間に認識されると期待していたのだが、マスコミ・シャットアウトの討論会さえ開催されなくなった。
品川区長選挙 討論会の中止
4年前の品川区長選の公開討論会を主催した東京青年会議所品川区委員会が9月25日、フェイスブックで中止の知らせを流したのだ。
【開催中止のお知らせ】
本日予定しておりました品川区長選挙討論会は
二名が不参加一名のみの参加が確定し中止となりましたのでご報告させて頂きます。東京青年会議所品川区委員会
委員長 石田慎吾
延期でなく、中止。
品川区民は候補者3名の論戦を聞くチャンスを奪われたのだから、品川区委員会は「二名が不参加」などという曖昧な表現を使うべきではないだろう。誰に忖度しているのか――。
「二名が不参加」って誰なんだ?
筆者の問いかけに、東京青年会議所品川区委員会からの回答はない(9月26日、16:00現在)。
これにいち早く反応したのは、S候補を応援している某品川区議のリツイート。
詳細は解りませが、H候補とN候補は不利だから逃げたのでしょう。
真偽のほどは定かでないが、S候補を応援している某品川区議がいうのだから、「二名が不参加」のなかに、S候補が含まれていないことは間違いなかろう。
※【追記9/27,05:45】別の品川区議から「さとう事務所によれば、 #さとう裕彦 候補は断らなかったとのことでした」とのリツイートを頂戴したので、不参加の2名が確定した。
なぜ、二人は討論会に参加しなかったのか?
考えられる理由としては、次の2ケース
- 体調不良
- 参加することは選挙に不利と判断した
まさか二人とも体調不良というのは考えにくい。仮に一人は体調不良だったとしても、そのために予定されていた討論会を欠席するような候補に、激務の区長職が務まるのか。
後者(選挙に不利)を理由に討論会に参加しなかったとすれば、その候補はいったいどこを向いて区政の舵を取ろうとしているのか、政治姿勢が問われるべきだ。最近はやりの論戦回避作戦は、民度の高い品川区民には通用しないのではないか。
品川区民は候補者3名の政治姿勢を生の声を通じて知る権利を奪われたことにつき、もっと怒っていいのでは……。