東日本大震災以降、マンション選びで地震災害リスクに関心を持つ人が増えた。台風15・19号の大規模水害を目の当たりにして、水害リスクへの関心も高まった。
犯罪リスクの高い地域も避けたい。特に、首都圏では羽田新ルートによる騒音・落下物・墜落事故リスクの影響を受ける地域も避けたい。
これらのリスクが高い地域はどこなのか。具体的に調べる方法と関連記事を以下にまとめておいた。
地震災害リスク地域を調べる方法
東日本大震災では、臨海部の埋立地だけではなく、荒川沿いや江戸川沿いのかつて湿地や水田を埋め立てた内陸部でも建物被害が発生した。マンション選びでは、かつての湿地や水田を埋め立てた場所も避けたい。
国土地理院が明治期の低湿地データ(関東・近畿・中部地域)を公開している。
東京都は都内の市街化区域5,177町丁目を対象に、建物倒壊、火災、総合の3つの危険度について、5段階のランク付け(相対評価)情報を公開している。マンションを絞り込む際にはチェックしておきたい。
水害リスク地域を調べる方法
国交省が運営しているサイト「ハザードマップポータルサイト」にアクセスし、「重ねるハザードマップ」にあなたが検討中のマンションの住所を入力することで、水害リスクを知ることができる。
特に、住みたい街(駅)ランキング上位の水害リスクをまとめた記事。
「マンションの高層階に住んでいれば浸水することがないので避難する必要がない」と思っている方に、ぜひ読んでほしい記事。
犯罪リスク地域を調べる方法
東京都が運営しているサイト「大東京防犯ネットワーク」で地域の犯罪・防犯情報や、都や区市町村の施策の実施状況を知ることができる。
都道府県単位の防犯情報については、全国読売防犯協力会が運営しているサイト「ぼうはん日本」に「犯罪発生マップ」として整理されている。
羽田新ルート通過地域かどうか調べる方法
都心上空を飛行する羽田新ルートは、区民の多くの反対を押し切って2020年3月29日から運用が始まる。騒音・落下物・墜落事故リスクの影響を受ける地域を簡単に知る方法をまとめておいた。
実際にどの程度の飛行騒音なのか簡単に調べる方法もまとめておいた。
【番外】マンション高値づかみリスク
マンションの高値づかみは避けたいものである。
自然災害リスクや羽田新ルートリスクが必ずしも織り込まれているとは限らないが、「住まいサーフィン」サイトで、新築・中古マンションの時価を調べることができる。
- 沖式新築マンション時価:新築マンションの売り出し価格を予測したm2単価
- 沖式中古マンション時価:現時点で売り出して3か月以内に成約する中古マンションのm2単価
※「住まいサーフィン」のデータの一部は会員(登録無料)でないと閲覧できない。