NHKが10月4日に「羽田空港 新飛行ルート 日米の調整難航で運用できないおそれ」と報じ、その1か月後(11月4日)に読売新聞だけが「横田空域の管制権、一部日本移譲…米軍と合意へ」と報じていた。
羽田新ルートに係る横田空域の管制権問題は一体どうなっているのか? 2020東京五輪までの運用開始に間に合うのか?
「米軍支配「横田空域」を可視化」より
以下、新しい順に関連情報をまとめておいた。
※適宜更新
- 20年11月7日:横田空域の知られざる影響を可視化
羽田新ルート運用のために横田空域の一部の利用が可能になったことで、世田谷区上空の飛行も可能になったということはあまり知られていない。 - 20年10月19日:横田空域の管制権、面積30倍の三沢空域とバーター!?
日本政府が羽田新ルートに係る米軍管理の横田空域の管制権が日本側に移るのと引き換えに、三沢空域の拡大を受け入れた可能性を指摘する毎日新聞のスクープ。 - 19年1月30日:米軍、羽田の新飛行ルート了承 横田基地周辺を通過
野上浩太郎官房副長官は30日、米軍が管轄する横田基地周辺の「横田空域」を通過する羽田空港の新飛行ルートについて、米軍側と基本合意したと発表した。羽田への飛来便については、横田空域を通過中も日本側が一元的に管制を行うことになった。(朝日新聞) - 19年1月29日:羽田新飛行ルート 日米合意へ
日本とアメリカ両政府は近く署名を交わし、正式に新たな飛行ルートの設定について合意を交わす見通しとなりました。(NHK 首都圏ニュース) - 18年12月18日:羽田新ルート「米国との調整が最終段階」
石井啓一国交相は18日、「米国との調整は最終段階に至った」と明らかにした。日本が管制する方向だという。(共同通信) - 18年11月9日:防衛大臣、調整が整うことを期待したい
岩屋防衛大臣は11月9日、閣議後の記者会見で横田空域の問題に触れていた。 「オリンピックに向けて、更に航空便を増設することができるように調整が整うということを期待したい」と発言。
⇒関連記事「横田空域の管制権、米軍との合意はまだ!? 」 - 18年11月4日:横田空域の管制権、一部日本移譲…米軍と合意へ
協議の結果、米軍は旅客機の通過時間帯を午後の短い時間に限ることなどを条件に、日本側の管制を容認する方向となった。五輪終了後も、日本側が管制を続ける見通しだ。(読売新聞) - 18年11月2日:国交大臣、2020年に間に合うよう米軍と調整中
衆院予算委員会で石井大臣は、「具体的な調整状況につきましては、今調整中ということもございますので、コメントは差し控えさせていただきますが、2020年東京オリンピック・パラリンピックに間に合うように米側と調整を行っているところでございます」と発言。
⇒関連記事「衆院予算委 質疑応答(渡辺議員)」 - 18年10月29日:安倍総理、日米地位協定しっかり取り組む
衆議院本会議で安倍総理は、「日米地位協定を含めた日米間の様々な課題について政府としてしっかりと取り組んでまいります」と発言。
⇒関連記事「衆院本会議 代表質問(玉木議員)」 - 18年10月4日:日米の調整難航で運用できないおそれ(NHK)
日米の調整難航で羽田新ルートが運用できないおそれがあることを伝えるNHKニュースが飛び込んできた。
⇒関連記事「日米の調整難航で運用できない!? 」
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横田空域の返還とまではいかなくても、横田飛行場の軍民共用化が実現すれば、都心の過密エリア上空を飛ぶ必要がなくなるのではないのか?