”国営放送”NHKが10月4日に「羽田空港 新飛行ルート 日米の調整難航で運用できないおそれ」と報じ、その1か月後(11月4日)に”自民党広報紙”読売新聞だけが「横田空域の管制権、一部日本移譲…米軍と合意へ」と報じていた。この件について読売以外のメディアは報じていない。
羽田増便に係る横田空域の管制権問題はどうなっているのか?
岩屋防衛大臣は11月9日、閣議後の記者会見で横田空域の問題に触れていた。 「オリンピックに向けて、更に航空便を増設することができるように調整が整うということを期待したい」という。
- 【記者】
横田空域の管制について米側と調整されていると思いますが、現在の調整状況と、この件に関して防衛省として、米軍、あるいは、米側と調整・協議している事実があるかお願いいたします。- 【大臣】
基本的には国土交通省が米軍と交渉を行っておりまして、防衛省側としては、米軍との関係ということでサポートさせていただいております。
オリンピックに向けて、更に航空便を増設することができるように調整が整うということを期待したいと思っております。
米軍との交渉を担っているとされた石井国交大臣はとえいば、11月2日の衆院予算委員会で、「2020年東京オリンピック・パラリンピックに間に合うように米側と調整を行っている」と答弁している。
二人の大臣がここまでいうのだから、横田空域の管制権について米軍との合意にはまだ至っていないのであろう。読売の米軍合意記事は何だったのか。ナベツネ死亡説と関係があるのか……。