今週発行された「SUUMO新築マンション首都圏版(11月27日号)」の特集のひとつは「賢い家族がコンパクトマンションを選ぶ5つの理由」(写真)。
妥協の産物!?コンパクトマンション(=狭小マンション)
あえて50~60m2台のコンパクトマンションを選ぶ人も増えているという(ホントか?)。
子どものいるファミリーならマンションを選ぶ際、70m2を……と思う人は多いだろう。
しかし最近は、あえて50~60m2台のコンパクトマンションを選ぶ人も増えている。
彼らはなぜコンパクトな物件を選んだのか? その理由やメリットを取材した
コンパクトマンションを選ぶ理由として掲げられているのが次の5つ。
- 発売シェアの増加で選択肢が広がり 街の魅力・利便性で選びやすく
- 家族の距離が近づき動線の短縮で家事がラクになる
- 50m2台と70m2台とでは1000万円超の差 平均2割安くなる買いやすさ
- 「管理費+修繕積立金」の負担が年間約8.6万円も軽くなる
- コンパクトマンションは売りやすく、貸しやすい
「動線の短縮で家事がラク」というのは、チョットムリ筋の理由ではないか。コンパクトマンションでなくとも、合理的な家事動線は確保できる。
なんだかんだ言っても、コンパクトマンション(=狭小マンション)なんかよりも、広いマンションのほうがいいというのが大多数の意見ではないのだろうか。
もはや新築マンションは高すぎて庶民には容易に手が出なくなったので、泣く泣く狭いマンションで妥協しているのではないのか。
かつて国交省は「第8期住宅建設5箇年計画」(2005年度に終了)で、2015年の都市居住型誘導居住水準の目標として、4人世帯 で91m2を掲げていたのだが……。現実はより狭く、より高くなっている(次図)。
「過去17年間の「首都圏新築マンション市場動向」を可視化」より
コンパクトマンションは割高
ファミリータイプマンションとワンルームマンションの中間に位置するコンパクトマンション(専有面積30m2以上50m2未満)の市場動向はどうなっているのか?
コンパクトマンション供給戸数・シェア(全発売戸数に占めるコンパクトマンションの割合)ともに、15~17年にかけて3年連続増加している(次図)。
コンパクトマンションと一般新築分譲マンションの平均単価を比べると、コンパクトマンションのほうが常に高い。その差は5~13万円(次図)。
「同上」より
コンパクトマンションは割高だというのは、覚えておいて損はない。