移民の受け入れに厳しい日本で、なぜ外国人が増加しているのか?
埼玉県川口市のUR芝園団地では日本人が退去し、代わりに外国人がドンドン増えている。同団地の周辺地域はどうなのか……。
※投稿18年3月12日(更新24年10月6日)
UR芝園団地は移民受け入れの社会実験か…
在留中国人人口の増加が著しいのは埼玉県川口市。なかでも、UR都市機構が運営している芝園団地では、外国人(中国人とは限らない)の割合がドンドン増えている。
キャパシティ約5千人。日本人が退去し、代わりに外国人がドンドン増えているように見える(次図)。
UR芝園団地は移民受け入れの社会実験か……。
2015年に筆者が現地調査した限りでは、外国人の割合が増えたからといって、ゴミが散らかっているとか、自転車置き場がゴチャゴチャになっているとかいうような様子は全く見られなかった。むしろ環境美化の度合いは、日本の団地のレベルの平均点を大きく上回っているようにさえ感じた(URの川口芝園団地は健全に発展しているか?)。
さて、UR芝園団地だけが外国人が増えているのか? その周辺地域はどうなのか?
川口市の南西部、蕨市と隣接した地域の外国人も増加
川口市のホームページに公開されている「町丁字別人口世帯数の推移」データには日本人と外国人(中国人以外も含む)の人口(1997年~)も掲載されているので可視化してみた。
町丁字単位で10年ごと(1098年、2008年、2018年)の外国人人口の占める割合(以下、「外国人占有率」)を計算し、地図に落としたのが次図。
※2024年の図を追加した(24年10月6日)




特に川口市の南西部、蕨市と隣接した地域の外国人占有率が高いことが分かる。
20年間(98~18年)の外国人占有率の変化の動画(GIFアニメ)を見ると、15年あたりから外国人占有率が急増していることが一目瞭然であろう。
芝園町・西川口・並木での”外国化”が進んでいる
川口市での外国人人口が500人を超える地区(24年1月1日現在)のランキングは次のとおり。芝園町がダントツ。
※%は当該地区の外国人占有率。
- 1位:芝園町(2,680人、57.7%)
- 2位:並木3丁目(1,588人、31.6%)
- 3位:西川口1丁目(1,489人、36.4%)
- 4位:並木2丁目(1,346人、24.5%)
- 5位:西川口3丁目(981人、28.2%)
- 6位:並木1丁目(657人、13.7%)
- 7位:西青木2丁目(654人、22.1%)
- 8位:金山町(633人、14.5%)
- 9位:西川口4丁目(631人、22.4%)
- 10位:芝新町(614人、17.5%)
- 11位:西川口6丁目(569人、21.0%)
- 12位:本町4丁目(545人、11.0%)
上記12地区の外国人人口の推移を次図に示す。
UR団地がある芝園町が断トツ。西川口1丁目、並木3丁目・2丁目の増加も著しい。

上記12地区の外国人占有率の推移を次図に示す。
芝園町(57.7%)、並木3丁目(31.6%)、西川口1丁目(36.4%)、並木2丁目(24.5%)、西川口3丁目(28.2%)での”外国化”が進んでいることが分かる。

【参考】蕨市外国人の割合11.2%、川口市7.1%より高い
蕨市は町丁単位の外国人人口データを公開していないので、町丁単位での可視化はできなかった。
でも、蕨市全体の年次別人口統計(住民基本台帳ベース)として、2000年(一部は1999年)以降の日本人・外国人人口および外国人比率データが公開されているので、可視化してみた(次図)。
2016年以降外国人の割合が急増し、新型コロナ時期の踊り場を経て、再び増加。24年には約1割(11.2%)が外国人となっている。
これは川口市全体の外国人の割合7.1%(=43,128人÷606,315人)よりも高い。

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