東京23区のなかで、外国人が多く暮らす区はどこなのか──。
東京都が公開する「外国人人口」(毎年1月1日時点)をもとに、国・地域別の構成や推移を分析。特に人口の多い6区に絞り、視覚的にわかりやすくグラフ化した。
そこから見えてきたのは、中国・ベトナム・ミャンマー・インドといった国別の動向、そして各区に特有の外国人コミュニティの存在である。
※初投稿17年11月20日(更新25年7月5日:25年データを反映)
外国人、6つの区で3.5万人超
外国人の人口が特に多いのは新宿区・江戸川区・足立区・江東区・板橋区・豊島区の6区である。
この6区では、いずれも外国人人口が3.5万人を超えており(25年1月1日現在。次図)、その動向を追うことで、東京という都市の変化が見えてくる。

外国人が多い6つの区とは
以下では、外国人が多い上位6区の特徴を個別にみていく。
なお、中国人には香港・台湾の出身者も含まれる点に注意したい。
1位:新宿区
中国人、2012年に韓国・朝鮮人を逆転。
新宿区の特徴は、多様な国籍が交錯する構成にある。
中国人は増減を繰り返しつつ、2024年に1.9万人を突破。しかし翌2025年には再び1.9万人を割った。
韓国・朝鮮人は2012年から減少に転じ、2013年に中国人と順位が逆転した。
また、2014年以降はベトナム人、2016年以降はミャンマー人が急増。高田馬場周辺には「リトル・ヤンゴン」と呼ばれるミャンマー人コミュニティも形成されている。

2位:江戸川区
インド人、2016年にフィリピン人を抜く。
江戸川区では、2011年に中国人が一時減少に転じたが、2014年から再び増加。
注目すべきはインド人の存在で、2014年から急増し、2016年にはフィリピン人を追い越した。
ベトナム人も2013年以降に大きく伸びている。

3位:足立区
フィリピン人が最も多い区。
足立区では、中国人が最多であるのは他区と同様だが、特筆すべきはフィリピン人の多さ。
その数は2025年1月時点で3,990人と、23区内で最も多い。

4位:江東区
インド人、江戸川区に続いて増加。
江東区でも、中国人が圧倒的に多い。
インド人は2006年から漸増を続け、2016年にフィリピン人を逆転。
インド人コミュニティは江戸川区を越えて、江東区にも広がりつつある。

5位:板橋区
ベトナム人、2019年にフィリピン人を抜く。
板橋区もまた中国人が最多であるが、注目すべきはベトナム人の増加傾向。
2014年から急増し始め、2019年にはフィリピン人を上回った。

6位:豊島区
豊島区では、中国人が最多という点は他の区と同じだが、ミャンマー人の伸びが際立つ。
2008年から増え始め、2024年にはついにベトナム人を抜いた。

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