先日のブログでは、総務省が11月15日に公表した2015年国勢調査の町丁目別の外国人の人口デ-タを利用して、東京23区のデータを地図化した(東京23区で外国人が多く住んでいる場所はどこか?)。
本日は特に外国人が多い6つの区を可視化してみた。
※投稿17年11月20日(更新24年10月17日)
外国人人口、6つの区で3万人超え
東京都の「外国人人口」のページに「「昭和54年からの時系列データ(各年1月1日現在)」として19の国・地域別の人口データが掲載されている。
グラフにしてみると、6つの区(新宿、江戸川、足立、豊島、江東、板橋)の外国人の人口が3万人を超えていることが分かる(24年1月1日現在。次図)。
外国人が多い6つの区とは
外国人の人口が多い6つの区(新宿、江戸川、足立、豊島、江東、板橋)の内訳をみてみよう。
【新宿区】中国人、12年韓国・朝鮮人を逆転
- 中国人は、増加と停滞を繰り返しながら、24年に1.9万人を突破。
- 韓国・朝鮮人は、12年に減少し始め、13年に中国人と逆転。
- ベトナム人は14年から、ミャンマー人は16年から急増している。
※高田馬場はミャンマー人が多く集まり「リトル・ヤンゴン」と呼ばれている。
※中国人には、香港人や台湾人なども含む。以下同じ。
【江戸川区】インド人、16年フィリピン人抜く
- 中国人は、11年(東日本大震災の発生した年)に減少に転じたのち、14年から再び増加。
- インド人は、14年から急増し始め、16年にフィリピン人を追い抜いた。
- ベトナム人は、13年以降急増。
【足立区】フィリピン人が多い
- 中国人が圧倒的に多いのは他の区と同様だが、足立区にはフィリピン人が多いのが特徴。23区で最も多い3,853人(24年1月1日現在)。
【豊島区】ミャンマー人、24年ベトナム人抜く
- 中国人が圧倒的に多いのは他の区と同様。
- ミャンマー人は、08年から増加し始めて、24年にベトナム人を抜いた。
【江東区】インド人、16年フィリピン人抜く
- 中国人が圧倒的に多いのは他の区と同様。
- インド人は、06年から漸増し、16年にフィリピン人を追い抜いた。インド人のコミュニティは江戸川区だけでなく、江東区にも拡がりつつある。
【板橋区】ベトナム人、19年フィリピン人抜く
- 中国人が圧倒的に多いのは他の区と同様。
- ベトナム人は、14年から増加し始めて、19年にフィリピン人を抜いた。
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