東京23区で外国人人口が1千人超の地区15か所のうち、TOP5に、新宿区の大久保と百人町がラインクインしている。
同地区では、外国人がどのように分布しているのか……。
外国人人口TOP5に新宿区の大久保と百人町
先日のブログ記事「東京23区で外国人が多く住んでいる場所はどこか?」で、最新(2015年)の国勢調査データをもとに、外国人の人口が1千人超の地区15か所のうち、TOP5に新宿区の大久保と百人町がラインクインしていることを紹介した。
- 外国人人口/人口総数(外国人の割合)
- 1位:新宿区大久保2丁目 2,650人/8,442人(31.4%)
- 2位:新宿区大久保1丁目 1,703人/4,402人(38.7%)
- 3位:新宿区百人町2丁目 1,598人/5,004人(31.9%)
- 4位:江戸川区清新町1丁目 1,504人/10,480人(14.4%)
- 5位:新宿区百人町1丁目 1,495人/4,443人(33.6%)
大久保から百人町にかけて、コリアタウンと呼ばれている。
同地区をもう少し掘り下げてみてみよう。
13年4月あたりから、大久保2丁目の外国人が増加
新宿区のホームページに、2003年4月以降の町丁別の人口データが日本人と外国人別に公開されている。
特に外国人人口の多い4地区(大久保1丁目、大久保2丁目、百人町1丁目、百人町2丁目)の人口推移を可視化してみた(次図)。
2013年4月あたりから、大久保2丁目の外国人人口が増加していることが確認できる。
その大久保2丁目の日本人と外国人の人口推移をさらに可視化したのが次図。
過去15年間、日本人の人口は5,500人前後でほとんど変化していないが、外国人の人口のほうは漸増し、現在では4割近くを占めている。
大久保1丁目は2人に1人が外国人
コリアタウンの日本人と外国人の割合を地図に落としてみた(次図)。
大久保1丁目は、同2丁目ほど外国人人口が多くないものの、外国人人口の割合は高く、5割に迫る。2人に1人が外国人!
※円の大きさは人口の多さを示す。
違法民泊が多い!
大久保から百人町にかけて、民泊仲介サイトのAirbnbに登録されている物件数を拾ってみた(次図)。各地区とも200件前後(11月23日現在)。
200件がどれくらいなのかといえば、23区でAirbnb登録件数が最も少ない練馬区224件とか、栃木県207件・鹿児島県205件(11月1日現在)のレベル。
新宿区のホームページで公開されている「施設名簿(旅館業)」PDF:514KB(17年10月2日現在)を見ると、同地区でホテルや旅館などで正式に届けられているのは64件。だから下図の大半が無届民泊(=違法民泊)ということになる。
新宿区が民泊規制条例の制定を急ぐのもむべなるかな(パブコメを踏まえた民泊条例「新宿区ルール」骨子)。
AirLABOデータをもとに作成
あわせて読みたい
(本日、マンション広告2枚)