最大手の民泊仲介サイトAirbnb登録件数が全国的に減少し始めている(民泊新法の影響!?Airbnbの登録件数が全国的に減少)。
その一方で、中国系の民泊仲介サイトの登録件数は徐々に増加。存在感を増しつつある。
先日のブログ記事「マスメディアが伝えない!中国系民泊サイトの現状」では、大阪の飲食店が集中する歓楽街(島之内)における中国系民泊物件の状況を紹介した。
本日は、都内で最も民泊物件が多い新宿の歌舞伎町二丁目における、中国系民泊物件の状況を可視化してみた。
- 新宿区内のAirbnb登録物件数、1年間で1.4倍に
- Airbnb登録物件の分布図(歌舞伎町二丁目)
- 「住百家」登録物件の分布図(同上)
- 「新宿区民泊問題対応検討会議」はどうなった?
- あわせて読みたい
新宿区内のAirbnb登録物件数、1年間で1.4倍に
新宿区のAirbnb登録物件数は、この1年間で1.4倍に増加している(次図)。
「民泊新法の影響!?Airbnbの登録件数が全国的に減少」グラフに加筆
Airbnb登録物件の分布図(歌舞伎町二丁目)
では、新宿区内でAirbnbの登録件数が多いエリアはどこか?
新宿区の歌舞伎町二丁目に集中しているのだ(次図)。
(AirLABOの地図に追記、4月25日現在)
歌舞伎町二丁目を拡大したのが次図。
紙に印刷して、一件づつ数えてみたら、全部で503件あった(4月25日現在)。
(同上)
「住百家」登録物件の分布図(同上)
では、歌舞伎町二丁目で、中国系民泊仲介サイトにどれくらい登録されているのか?
主な中国系民泊仲介サイトは、「住百家」「自在客」「途家」の3つ。
都内では、住百家の登録件数が最も多い(次図)。
そこで、マップ表示機能がある住百家で調べてみた。
※自在客にはマップ表示機能がない。途家にはマップ表示機能があるが、なぜかうまく表示できない(読み込み中のままとなってしまう)ことがある。
住百家に登録されている歌舞伎町二丁目内の物件の分布は次図のとおり。こちらも紙に印刷して、一件づつ数えてみたら、全部で49件あった(4月25日現在)。
(住百家サイトの地図データを元に筆者作成、4月25日現在)
「住百家」サイトに登録されている歌舞伎町二丁目の物件数は、Airbnbの登録物件数の1割に迫る(次図)。
「新宿区民泊問題対応検討会議」はどうなった?
新宿区は昨年10月、区民の安全・安心の確保を目的に「新宿区民泊問題対応検討会議」を立ち上げ、年度内に3回会議を重ねた。
「第4回検討会議(未定)」は、いつ開催されるのだろうか?
平成29年度 区政の基本方針説明(抜粋)
民泊問題については、昨年10月に設置した「新宿区民泊問題対応検討会議」において、違法民泊の現状と課題を抽出し、都市型民泊の適正なルールを検討しているところです。
国の法案の動向を注視しながら、区民の安全で平穏な生活環境を守ることを最優先に、ルールづくりに取り組んでまいります。(平成29年度 区政の基本方針説明 2月17日)
行政の仕事は年度単位で進むのであろうが、違法民泊は年度とは無関係に進む。
新宿区の次の一手が待たれる。
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