中国版Airbnb(中国系民泊仲介サイト)の登録物件数の定点観測結果(4月20現在)。
ざっくり言うと
- 【サイト別】登録件数 自在客が住百家を僅差で逆転
- 【地域別】中国版Airbnb登録件数 東京が大阪をやや上回る
- 【Airbnbとの比較】Airbnb登録件数に対する中国版Airbnbの割合は2か月連続で増加
【サイト別】登録件数 自在客が住百家を僅差で逆転
中国版Airbnbの主なサイトは、「住百家(ジュバイジァ)」「自在客(ジザイキャク)」「途家(トゥージァ)」の3つ。
東京・大阪・京都における各サイトの登録件数の推移を次図に示す。
これまで順調に登録件数を伸ばしていた住百家は10月20日以降、漸減。漸増していた自在客が住百家を僅差で逆転。
サイト・地域別に見ると(次図)、住百家の登録件数は東京・大阪でともに減少中。
自在客の大阪の登録件数は、住百家を逆転した。
【地域別】中国版Airbnb登録件数 東京が大阪をやや上回る
3つのサイトの合計登録数の推移を地域別に見ると、東京(3,408件)が大阪(2,804件)を604件上回っている(次図)。
※同じ物件が複数のサイトに重複して登録されている場合があるので、3つのサイトの登録数の合計が東京・大阪・京都に存在する物件数の合計を意味しているワケでない。念のため。
【Airbnbとの比較】Airbnb登録件数に対する中国版Airbnbの割合は2か月連続で増加
現状では本家Airbnbに比べて、中国版Airbnb登録件数はまだ少ない(次図)。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
本家Airbnbに対する中国版Airbnbの割合は、8月20日以降、約2割で推移していたのだが、この2か月で増加した(次図)。
増加原因としては、中国版Airbnbの登録件数が増えたというよりも、本家Airbnbの登録件数が減少したことの影響が大きい。
(Airbnb登録件数はAirbDatabankデータをもとに筆者集計)
地域別にみると、この2か月連続で本家Airbnbの登録件数が大きく減少していることが分かる(次図)。
無許可営業者等に対する罰金が3万円から100万円に引き上げられる「旅館業法の一部を改正する法律案」が3月7日に閣議決定されたことや、年間提供日数の上限を180日に規制する民泊新法案(住宅宿泊事業法案)が3月10日に閣議決定されたことなどの影響が出てきたのかもしれない。
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