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首都圏新築分譲マンション市場動向(21年10月)|23区の発売単価、上昇し115万円

不動産経済研究所11月18日、10月の「首都圏新築分譲マンション市場動向」を発表。

  • 発売戸数は38.8%減の2,055戸、2カ月連続の減少

  • 平均価格は6,750万円m2単価は105.7万円といずれもニケタUP。

  • 契約率は1.0Pアップの71.4%、2カ月ぶりの70%台に。

ただ、これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

(首都圏全体)発売戸数・発売単価・販売在庫の推移

発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、戻したかと思いきや再び上昇傾向

販売在庫数は減少傾向が見られる。発売戸数は上下動が激しいが、踊り場に入ったか(次図)。

新型コロナの影響を受けていない人たちの旺盛な需要が垣間見える。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

 

発売戸数の前年同月比の推移を可視化したのが次図。

新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら21年10月は▲38.8%減。

発売戸数(前年同月比)の推移(首都圏)

1都3県 ※23区に着目

発売戸数の推移

23区に着目すると10月の発売戸数1,071戸は、前年同月比で▲31.3%減(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移

23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、戻したかと思いきや再び上昇傾向。10月は114.5万円に。

m2単価の推移(1都3県)

23区

価格帯別の発売戸数割合の推移

23区の発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合が極端に低下する一方、5千万円超では高価格帯ほど発売戸数割合の割合が高い(次図)。

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加傾向にある(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

★まとめ

新型コロナの影響を受けていない人たちの旺盛な需要が垣間見える。

  • 首都圏
    • 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇したあと、戻したかと思いきや再び上昇傾向
    • 発売戸数は、20年5月は過去最少だったが、その後激しくリバウンドを繰り返しながら10月は▲38.8%減
  • 23区
    • 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇したあと、戻したかと思いきや再び上昇傾向。10月は114.5万円に。
    • 発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合が極端に低下する一方、5千万円超では高価格帯ほど発売戸数割合の割合が高い

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