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新築マンション発売戸数ランキング|6年連続1位だった住友不動産は3位に

不動産経済研究所は2月24日、「全国マンション市場動向(2020年のまとめ)」を発表。
同発表資料には、3か年(18〜20年)の事業主別発売戸数(上位20社)、いわゆるランキングが掲載されているので、可視化・分析してみた。


もくじ

全国の20年事業主別の発売戸数トップ20

全国の20年事業主別の発売戸数トップ20は次の通り。 

大手不動産会社が上位を占めるなか、プレサンスコ一ポレーションが遂に1位に(17~19年:3年連続2位だった)。

6年連続1位だった住友不動産は3位に後退。

  • 順位:(全国/首都圏/近畿圏/その他)
  • 1位:プレサンスコーポ(4,342戸/70戸/2,766戸/1,506戸)
  • 2位:野村不動産(3,791戸/2,698戸/322戸/771戸)
  • 3位:住友不動産(3,512戸/2,530戸/415戸/567戸)
  • 4位:三井不動産R(2,334戸/1,995戸/227戸/112戸)
  • 5位:エスリード(2,151戸/0戸/1,861戸/290戸)
  • 6位:あなぶき興産(2,073戸/39戸/207戸/1,827戸)
  • 7位:大和ハウス工業(2,039戸/973戸/268戸/798戸)
  • 8位:三菱地所R(1,767戸/1354戸/109戸/304戸)
  • 9位:日鉄興和不動産(1,711戸/1120戸/517戸/74戸)
  • 10位:東急不動産(1,549戸/1023戸/443戸/83戸)

  • 11位:タカラレーベン(1382戸/505戸/256戸/621戸)
  • 12位:新日本建設(1,232戸/1232戸/0戸/0戸)
  • 13位:穴吹工務店(1,017戸/125戸/42戸/850戸)
  • 14位:オープンハウスD(987戸/401戸/0戸/586戸)
  • 15位:マリモ(933戸/193戸/138戸/602戸)
  • 16位:近鉄不動産(921戸/239戸/535戸/147戸)
  • 17位:明和地所(774戸/509戸/0戸/265戸)
  • 18位:大京(769戸/225戸/113戸/431戸)
  • 19位:日本エスコン(760戸/90戸/670戸/0戸)
  • 20位:フージャースC(723戸/587戸/38戸/98戸)

6年連続1位だった住友不動産は3位に

ランキング(順位)だけだと、各事業主の勢いのほどが分かりにくい。そこで、過去に発表されたデータも含め、04年以降の上位事業主の発売戸数の推移を可視化してみた(次図)。

長年にわたって首位をキープしていた大京の凋落ぶりとは対照的に、大手4社(住友不動産、野村不動産、三井不動産R、三菱地所R)は順位が入れ替わりながらも、なんとか上位に踏みとどまっている。

全国の事業主別発売戸数の推移 (20年上位5社+三菱+大京)


6年連続1位だった住友不動産が3位に後退。毎年上位にランクインしていた三菱地所Rも8位に後退。プレサンスコーポレーションが着実に上昇し遂に1位になった(次表)。

事業主別発売戸数ランキングの推移(全国)

【メモ】プレサンスコーポレーション

  • 山岸忍氏は97年に日経プレステージを創業し、一代でプレサンスコーポレーションを成長させ16年に東証一部上場を果たしたが、土地売買代金に関する業務上横領事件で逮捕され、同社をオープンハウスに譲渡。
  • 近畿圏、東海圏での新築マンション供給戸数は多いが、首都圏では僅か(20年70戸、19年147戸、18年11 戸)。

上位20社のシェア、6割達成を前に頭打ち

ランキングに目を奪われず、発売戸数に着目することで、興味深い事象が見えてくる。

上位20社のシェア(全国主要都市の発売戸数に対する上位20社の合計発売戸数の占める割合)は、それまでの4割から08年を境に上昇し、10年以降5割をキープ。18年以降は6割達成を前に頭打ち。

08年に起きたリーマンショックの影響で、中小デベロッパーがマンション事業からの撤退を余儀なくされ、ブランド力のある大手デベロッパーの寡占化が進んだ(次図)。

全国主要都市の発売戸数に対する 上位20社の合計発売戸数のシェアの変化

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2021年6月1日、このブログ開設から17周年を迎えました (^_^)/
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