不動産経済研究所7月19日、6月の「首都圏新築分譲マンション市場動向」を発表。
発売1,939戸、前年同月比25.7%と増加は7カ月連続に。
契約率は0.7Pダウンの72.5%。23区、神奈川県、千葉県が70%台。
平均価格は6,211万円、m2単価は94.2万円といずれも2カ月連続の下落。
ただ、これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと戻す。
販売在庫数は減少傾向が見られる。発売戸数は上下動が激しいが、増加傾向が見られる(次図)。
緊急事態宣言下において、コロナの影響を受けていない人たちの旺盛な需要が垣間見える。
発売戸数の前年同月比の推移を可視化したのが次図。
新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら21年6月は25.7%増。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると6月の発売戸数961戸は、前年同月比で17.9%増(次図)。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと戻す。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の供給割合が極端に低下した(次図)。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加傾向にある(次図)。
★まとめ
緊急事態宣言下において、コロナの影響を受けていない人たちの旺盛な需要が垣間見える。
- 首都圏の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと戻す。
発売戸数は20年5月は過去最少だったが、その後激しくリバウンドを繰り返しながら6月は25.7%増。 - 23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇したあと戻す。
- 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の供給割合が極端に低下した。
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