国交省が「第2回固定化回避検討会」の内容が記されたチラシ1枚（両面）を品川区民だけにしかポスティングしてないんじゃないか、という疑惑……。
品川区民向けのポスティング資料をコッソリと公開
国交省がまた、やってくれました。
品川区民向けのポスティング資料をコッソリと公開したのだ。
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」の「お知らせ」の過去記事に、ちょろっと追記しているのだが（次図、ピンク囲み）、これに気づく人はどれだけいるのだろうか。
しかも、「2/15 資料を追加掲載しました」としか記されていないので、なんのことやらさっぱり分からない。
リンクをクリックして開いたページを見て、ようやく品川区の騒音測定値を記載した資料が追加されていることが分かる（次図）。
さらにこのリンクをクリックすると、「品川区の皆さまへ」資料としてA4判2枚分のPDF（4.7MB）が開く（次図）。
「品川区内における9月・10月の騒音測定結果」だけでなく、「第2回固定化回避検討会」の内容に係る情報が追加されていることが確認できる（次図、次々図）。
※第2回固定化回避検討会の詳細については、「羽田新ルート｜第2回技術的方策検討会の「議事概要」をひも解く」参照。
品川区民以外は「固定化回避検討会」の内容を知らされていない!?
問題なのは次の点だ。
「第2回固定化回避検討会」の内容に係る情報が記された資料が品川区民にはチラシとしてポスティングされているが（次図）、ほかの区にはポスティングされていない可能性があることだ。
じつは、国交省は羽田新ルート下の13区と川崎市、埼玉県内の6市に、夏ダイヤの運用状況などを記したチラシを配布することになっている（配布時期：20年12月～21年2月）。その配布資料と同じ資料が「各区市における新飛行経路の運用状況」に公開されている。
※詳細は、「羽田新ルート｜チラシ配布で”丁寧な説明”の実績作り」参照。
今回品川区民宛に追加で配布された1枚（両面）の内容は、「各区市における新飛行経路の運用状況」に公開されている品川区の資料に追加されている（次図）。
ところが、品川区以外の資料については、「第2回固定化回避検討会」の情報は追加されていない。
ようするに、「第2回固定化回避検討会」の情報は品川区民にはポスティングとしても、ホームページ上の資料としても公開されているのだが、品川区以外の12区と川崎市、埼玉県内の6市の市民には知らされていない可能性があるのだ。
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