不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


羽田新ルート|国交省、お知らせの日付を操作!?【追記あり】

以前から気になっていたのが、国交省が運用しているサイト「羽田空港のこれから」の「お知らせ」に記されている日付が実際に公表された日付よりも前ではないかという日付操作疑惑。


もくじ

日付操作疑惑

国交省が運用しているサイト「羽田空港のこれから」には、羽田新ルートに係る運航便数や騒音・部品欠落等の情報が「新飛行経路 定期運用報告」として公表されている。

公表項目・頻度については下表の通りとされているのだが、いつ公表されるのかまでは明記されていない。

残念ながら国交省は同サイトのRSSを配信していないので、筆者は同サイトに毎朝アクセスして更新情報の有無を確認することにしている。もちろん毎回、F5キーを押して、ページの再読み込みも行っている。

羽田空港新飛行経路 定期運用報告における公表項目・頻度
羽田新ルート|国交省の「定期運用報告」を可視化」より

 

同サイトに毎朝アクセスして、以前から気になっていたのが「お知らせ」に記されている日付が実際に公表された日よりも前ではないかという日付操作疑惑だ

3日も遡った日付を表示!?

ひょっとして筆者がアクセスし忘れていたのかもしれないと、日付操作疑惑に確信が持てなかったのだが、今朝は違う。

 

最近は毎朝、同サイトをチェックしていたにもかかわらず、「お知らせ」に掲載されている10月30日付の情報(次図)に気づいたのは今朝(11月3日)である。

さすがに、筆者が3日間もこの情報を見落としていたとは考えられない。

羽田空港のこれから_お知らせ
羽田空港のこれから - 国土交通省


念のため、Google Chromeを使ってデータ更新日を調べてみると、11月2日10:22に更新されていたことが確認できる(次図)。

データ更新日を調べてみる

筆者の見立て

では、なぜ国交省は3日も遡った日付を表示しているのか。

筆者の見立てを以下に示す。

航空機騒音の測定結果は、2か月分をまとめて公表されることになっている。それに先立ち、1か月ごとに1か月分の速報値が公表される。

これまでに速報値が公表されたのは3回で、日付はいずれも測定終了月の翌月末の平日(次図)。

新飛行経路 定期運用報告/騒音測定結果・航跡
新飛行経路 定期運用報告について - 国土交通省


今回公表された日付が10月30日ではなくて、11月2日(月)だと、「測定終了月の翌月末の平日公表ルール」と整合しなくなってしまう

国交省が「測定終了月の翌月末の平日公表ルール」に拘っているとすれば、その理由はいったい何なのか?

そのヒントは、港区議会「20年第2回定例会」本会議、風見利男議員(共産)の一般質問(9月11日)対する港区長の答弁にある。

すなわち、港区長が国に騒音測定結果を速やかに公表するよう求めた結果、「速報値を測定月の翌月末に公表する」ことになったというのである。

港区長:

(略)区は国に対し、国が高輪台小学校で実施している騒音測定結果について詳細な最大値等の情報を速やかに公表するよう求めてまいりました。

その結果、国は騒音測定結果等の速報値を測定月の翌月末に公表するなど、羽田空港の新ルートの運用報告を定期的にホームページで公表しましたが、詳細な最大値等の情報は公表されておりません。(以下略)

つまり、国交省は、少なくとも港区と間で、「速報値を測定月の翌月末に公表する」という約束があるので、今回の公表日を10月30日にするために日付操作を行ったのではないのかというのが筆者の見立てである

【追記】国交省、お詫びと訂正

※11月4日追記

国交省は11月4日16時、公表日に誤りがあったことにつき、訂正した。

お詫びと訂正(2020.11.4)

本速報値の公表日に誤りがあり、正しくは11月2日になります。お詫びして訂正させていただきます。

国交省、お詫びと訂正

国交省の関係者は、ブログ記事の指摘を受けて、訂正記事を出すことにしたのであろうか。

ウェブ担当者が日付を間違えて、そのまま管理者が追認しただけなのか。ホントはウェブ担当者が管理者に指示された日付を入力していたのではないのか。後者であることの疑念は晴れない。なぜならば、お詫びと訂正文章には、「公表日に誤りがあり」としか記されていないからだ。

どのようなプロセスで誤りに至ったのか、より具体的な説明が求められる。

あわせて読みたい

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.